屋根下地防水紙(ルーフィング)について
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屋根下地防水紙(ルーフィング)とは
屋根下地防水材は、野地板もしくは構造用合板の上に敷きこむ防水シートです。
「防水シート」や「ルーフィング」とも呼ばれています。
雨水は屋根材だけで防いでいると思われがちですし、実際に屋根材も雨水を防いではいますが、風雨の吹き込みや多雨時の屋根材勘合部からの水の吸い込みは屋根材だけでは防げません。
また、知らない間に発生する屋根材の割れやズレなども考慮し、雨水は必ず屋根材の下に入り込むと考える必要があります。
そのため、屋根下地防水紙は「2次防水」と呼ばれ、建築瑕疵においては、実は屋根材よりも重要な個所です。
下地防水紙の種類は大きく分けて「アスファルトルーフィング」と「透湿ルーフィング」に分かれます。
アスファルトルーフィングとは
アスファルトルーフィングは、アスファルト層を貫通した釘・ビス穴が紫外線の熱でアスフアルトに密着し、隙間をなくす事で防水する仕組みになっています。
仕上げの屋根材を屋根の野地板や構造用合板に釘・ビス止めする際に、その釘・ビス穴から雨水が野地板や構造用合板に入り込まないように敷き込みます。
日本の屋根ではほとんどの防水シートが、こちらのアスファルトルーフィングを使用しています。
透湿ルーフィングとは
透湿ルーフィングは、素材がポリエチレン製不繊布でできているモノが多いです。
日本での使用は珍しく、アメリカやヨーロッパでは高い普及率を誇っています。
屋根の下地より下の構造内に滞留した水蒸気を、屋根下地に排気させる機能を持ちます。
しっかりとした水蒸気の廃棄導線を確保しないと、結露面が屋根材裏面に移動するだけなので、きちんとした通気計画が必要になります。