ピッタリの雨漏り修理の達人は見つかりましたか?
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
Tags:屋根材
屋根の形状によってメリットやデメリットが異なるほか、雨漏りしやすい形状があるのはご存じですか?
なかでも「差し掛け屋根」はメリットが多く、一般的な住宅でよく採用されている形状ですが、雨漏りが起こりやすいというデメリットがある点にも注意しなければなりません。
そこで今回は、「差し掛け屋根」のメリットや雨漏りしやすい場所について詳しく解説していきます。差し掛け屋根を採用していて、メンテナンスを考えている、もしくは長い間メンテナンスをしていない場合は、この記事を読んで適切なメンテナンス方法を理解しましょう。
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差し掛け屋根とは、2階建て住宅の1階部分に設けられた屋根のことです。一般的には「下屋」ともよばれることが多く、2階部分の床面積よりも1階部分の床面積が上回る場合に取り付けられる屋根を指します。
差し掛け屋根は、道路斜線制限や隣地斜線制限などの周辺環境によって、2階部分の面積が制限される場合に取り付けられます。
また、大屋根と差し掛け屋根の組み合わせによって、モダンなデザインの住宅を建てることもできるので、デザインにこだわって設計した場合によく採用されています。
差し掛け屋根のメリットは、以下の5つがあります。
・外壁の劣化を防ぐ
・差し掛け屋根の下を有効活用できる
・メンテナンスを分けられる
・窓を設置して開放感を出せる
・耐風性が上がる
ひとつずつ簡単に見ていきましょう。
差し掛け屋根があることで、雨風が直接外壁に当たりづらくなり、外壁材の劣化を防ぎます。また、差し掛け屋根が影となり、紫外線の影響も少なくなるでしょう。結果的に、差し掛け屋根は1階室内への雨水侵入リスクを抑えるのに役立ちます。
差し掛け屋根は「庇」としての役割を果たすので、差し掛け屋根の下にあるスペースを有効活用できます。たとえば、駐輪場として利用したり、洗濯物を干すスペースとして活用したりすることが可能です。また、物置を設置するスペースとして利用するのもいいでしょう。
差し掛け屋根のメンテナンスは、大屋根のメンテナンスと分けて行えるため、予算や劣化状況に合わせられるのがメリットです。たとえば、大屋根の劣化がひどく、差し掛け屋根のメンテナンスは必要ないと判断した場合、その分コストを抑えることが可能です。
なお、差し掛け屋根をメンテナンスする場合も足場が必要になるので、大屋根と同時にメンテナンスすることを推奨します。
差し掛け屋根に採光窓を設置すると、1階部分の空間に開放感が生まれます。また、天井も高く設計できるので、1階の部屋を明るくしたい場合にもってこいです。
大屋根と差し掛け屋根があることで、段違いに屋根が設置された構造となるため、風の影響を分散する効果があります。強風の影響を受けづらくなるので、自ずと耐風性が上がります。
続いて、差し掛け屋根のデメリットも見ていきましょう。デメリットは、次の2つです。
・屋根の箇所が増えることで修理費用もかさむ
・雨漏りするリスクが増える
それぞれを簡単に解説していきます。
総2階の住宅と比べて、差し掛け屋根を設置している住宅は屋根が1箇所増えるので、その分コストが割高となります。
差し掛け屋根は、大屋根と違って外壁と接している部分があるため、外壁の劣化から雨漏りを引き起こすリスクがあります。外壁の劣化に気づかず、いつの間にか差し掛け屋根にも悪影響を及ぼしていたというケースも少なくありません。
差し掛け屋根で雨漏りが起こりやすい場所は、「外壁との取り合い部分」といわれています。簡単にいえば、外壁と接している部分のことを指します。
差し掛け屋根と外壁との接合部分には、水切り板金を設置した上でシーリング施工されており、雨水の侵入を防いでいます。しかし、紫外線や雨風の影響でシーリング材が経年劣化すると、室内への雨漏りが発生します。
一方、水切り板金の「立ち上げ」が不十分であることも、雨漏りの原因のひとつとしてあげられます。本来、水切り板金は雨水が入り込まないように250mm以上立ち上げる必要がありますが、施工不良によって立ち上げが不足しているケースも少なくありません。立ち上げが不足している場合は、築年数が浅い場合でも雨漏りが発生してしまいます。
差し掛け屋根には、外壁との取り合い部分以外にも雨漏りのリスクがあります。たとえば、次の2つもリスクとして考えられるので注意が必要です。
・屋根材の劣化
・換気不足
ひとつずつ解説していきます。
大屋根と同様、差し掛け屋根にも屋根材の劣化による雨漏りのリスクがあるので注意しなければなりません。屋根材が紫外線や雨風の影響で経年劣化したり、外部からの影響で屋根材が破損したりすると、屋根材の下地材となる防水シートや野地板が腐食します。そして結果的に、室内の雨漏りへと発展してしまいます。
屋根材の腐食は、外部からの影響だけでなく、室内と屋外の気温差による「結露」も影響します。なお、結露によって屋根材や屋根下地が腐食しないように、軒裏に換気口を設けているケースがほとんどです。
一方、差し掛け屋根には換気口を設けないケースが多く、知らぬ間に結露が原因で屋根材が腐食していることも。差し掛け屋根は、大屋根よりも結露による影響を受けやすいので、雨漏りの発生にはより一層の注意を払いましょう。
差し掛け屋根は、外壁との取り合い部分から雨漏りが発生しやすいことがわかりました。また、屋根材の劣化や換気不足による雨漏りのリスクにも配慮しなければなりません。
ここでは、差し掛け屋根の雨漏りを未然に防ぐ方法について紹介します。
差し掛け屋根の雨漏りを防ぐためには、定期点検が欠かせません。なお、ご自身で点検する場合は、高所作業による落下事故の恐れがあるので非常に危険です。また、素人が点検することで「屋根の劣化」を見落としてしまい、知らぬ間に屋根の状態が悪化するケースも考えられます。
定期点検を行う際は、必ずプロの業者に依頼しましょう。業者に依頼すれば、屋根の状況に合わせた適切なメンテナンスを提案してもらえます。
差し掛け屋根の雨漏りを防ぐには、定期点検を行った上で、状態に合わせた適切なメンテナンスを実施しましょう。メンテナンスは、屋根材の劣化状態によって適切な方法が異なります。
たとえば、「屋根材の表面が色あせている」「下地材の腐食が見られない」という場合は、屋根塗装によるメンテナンスが最適です。
一方、「屋根材の腐食が著しい」「屋根の下地まで腐食している」というケースは、屋根の葺き替えやカバー工法が必要になるでしょう。
それぞれの工法について、特徴は以下のとおりです。
既存の屋根材を撤去して、屋根下地を補修・交換した上で新しい屋根材に交換する工法
既存の屋根材の上に屋根下地を設置して、新しい屋根材を被せる工法
差し掛け屋根の点検・メンテナンスをするときは、プロの業者に依頼するのが最善であると解説しました。なお、悪徳業者とよばれる業者には、十分に注意する必要があります。
たとえば、「修理の前に高額な費用を請求された」「不十分なメンテナンスだったのに、アフターフォローがなかった」という被害に遭う可能性もゼロではありません。
業者選びに失敗しないためにも、あらかじめ「業者を選ぶポイント」を把握しておきましょう。業者を選ぶポイントは、以下の2つです。
・口コミをチェックする
・見積書を比べる
業者の良し悪しを見分けるためには、ネットで「口コミ」を調べる必要があります。口コミを調べる際は、「悪い口コミ」と「口コミの投稿者(情報元)」もあわせて見ておきましょう。
良い口コミだけでなく、悪い口コミも調べた上で業者を選べば、悪徳業者に騙されるリスクが格段に減ります。また「口コミは誰が投稿しているのか」という情報元が明確であれば、その口コミには信ぴょう性があると判断できます。
「良い口コミだけを鵜呑みにしない」ということを意識して調べてみましょう。
見積書の内容を比べることは、業者を選ぶ上で欠かせません。特に「項目ごとに金額が記載されているかどうか」は、必ずチェックするべきポイントとなります。
もし項目ごとに金額が明記されておらず、「一式」とまとめて明記されている場合は、後に金銭トラブルを招く恐れがあるので、金額を細かく提示してもらう必要があります。
一方で、項目ごとに細かな金額が明記されている見積書であれば、「信頼できる」という判断材料になるでしょう。
また、見積金額の妥当性も見極めなければなりません。見積金額の妥当性を判断するなら、相見積もりを取ることがおすすめです。相見積もりとは、A社に見積書を依頼して、その見積書をB社に提示して価格交渉することをいいます。
相見積もりを取れば、各業者の金額を比較できるだけでなく相場も知れるので、複数の業者に見積もりを依頼してみましょう。
今回は、差し掛け屋根のメリットや雨漏りしやすい場所について解説しました。
差し掛け屋根は外壁材の劣化を防いだり、屋根下のスペースを有効活用できたりするメリットがある一方、雨漏りが発生しやすいというデメリットも持ち合わせています。特に、差し掛け屋根と外壁との取り合い部分は、シーリング材の劣化や水切り板金の立ち上げ不足により雨漏りが発生しやすいので、より一層の注意を払わなければなりません。
したがって、差し掛け屋根の雨漏りを防ぐためにも、定期的な点検と適切なメンテナンスを実施することが欠かせません。点検とメンテナンスは、必ずプロの業者に依頼するようにしましょう。
ただし、業者ならどこに依頼してもいいとはかぎりません。口コミや見積書の内容、金額をチェックした上で、信頼できる業者を探すことが必要不可欠です。
「雨漏り修理の達人」では、雨漏り修理の経験豊富な各都道府県の優良業者を簡単に探すことができます。職人の写真や会社情報も掲載されているので、安心して依頼することができます。点検やメンテナンスを依頼する際には、ぜひ「雨漏り修理の達人」を活用して業者を探してみてくださいね。
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