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雨漏り修理の基礎知識
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雨漏り修理を失敗させないためのポイント10個

ポイント

雨漏りは業者選びを間違えたり、雨漏りの症状が現れても放置してしまったりすると、再発どころか建物の寿命を縮めてしまいます。さらに、家に住んでいる家族の健康にも影響を及ぼす恐れがあるため、しっかりした業者選びや適切な対応が重要となります。

そこで今回は、雨漏り修理を失敗させないポイントを10個解説します。雨漏りで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。

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雨漏り修理を失敗させないためのポイント10個

雨漏り修理を失敗させないポイントはさまざまなものがあります。ここでは失敗させないポイントをご紹介します。以下のポイントを抑えておくだけで雨漏り修理の失敗するリスクを減らせますので、しっかりと理解しておきましょう。

【ポイント①】:施工実績が豊富にある専門業者を選ぶ


(京都市の雨漏り修理の達人:山口板金様

雨漏りする原因は経年劣化や自然災害、施工不良など実にさまざまです。雨漏りの特定はプロでも難しく、目視でわかるものもあれば赤外線などの機械を使わないとわからない場合もあります。

専門的な知識や経験が必要なうえ、さまざまな手法を駆使しないと特定できないほど複雑なのが雨漏りです。施工実績が豊富な業者はノウハウがあるため、解決までの道のりが最短です。逆に施工実績が乏しい業者や雨漏り修理を専門としていない業者へ依頼すると再発する可能性があります。

【ポイント②】:雨漏り専門の資格を有している

雨漏りの専門資格としては、「雨漏り検診士」「雨漏り診断士」「雨漏り鑑定士」などがあります。これらの資格は、雨漏りに関する講習や試験に合格した職人のみが認定される資格です。

雨漏り修理には専門的な知識や技術が求められるため、正しい雨漏り診断の知識がある職人に依頼するのも失敗しないポイントです。

【ポイント③】:地域密着型の業者を選ぶ


(大阪府の雨漏り修理の達人:R-CRAFT様

地域密着型の業者は小回りが効き、対応が早いことが多いです。大手のリフォーム会社などは下請け業者に依頼することが多いため、工事までに時間がかかったり、依頼する側の要望がうまく伝わっていなかったりすることがあります。

地域密着型の業者は施工する職人が直接やり取りするため、依頼どおりの工事ができたり、予算や希望などをヒアリングして、最適な提案をしてくれます。

【ポイント④】:下請けや孫請けではなく直接施工の業者を選ぶ

直接施工の業者は、ハウスメーカーやリフォーム会社に比べて価格を抑えた工事が可能です。ハウスメーカーやリフォーム会社は、実際に施工する業者は下請けや孫請け業者がほとんどです。

下請けなどに依頼する場合は、中間マージンを設定しているため工事費用が割高になります。工事の窓口となる担当者と職人の間で意思疎通ができていないことや、依頼どおりの工事になっていない場合もあるため、よっぽどの理由がない限りは直接施工の業者へ依頼するようにしましょう。

【ポイント⑤】:独自保証やリフォーム瑕疵保険のある業者を選ぶ


(静岡県の雨漏り修理の達人:伊藤工芸様

工事後の定期的な点検の実施や保証が5年や10年、部分的な保証に対応している業者と契約することをおすすめします。また、工事後に欠陥が見つかった場合や工事をした施工業者が倒産してしまった場合にも保険金が支払われるリフォーム瑕疵保険に加入している業者を選ぶのも安心できる材料の一つです。

ただし、リフォーム瑕疵保険は任意加入となるため、すべての業者が加入しているわけではありません。独自保証やリフォーム瑕疵保険加入の有無は契約前に確認することをおすすめします。

【ポイント⑥】:安い価格につられない

雨漏り修理は高額になりがちです。安い価格を提示する業者は魅力的に映るでしょう。しかし、大幅な値引きや相場より極端に安い価格を提示する業者は要注意です。

雨漏りの修理費用は雨漏りの症状を診断し、その結果をもとに見積もりを出します。その価格から大幅に値引くのはおかしな話です。

値引きや安い価格の裏には、割増して大幅に値引いたように見せていたり、材料を安価なものにすり替えている場合があります。大幅に値引きや極端に安い価格を提示されたら、なぜ安くなるのかを確認してみましょう。

【ポイント⑦】:複数の業者と価格を比較する

雨漏り修理を依頼する際は、複数の業者と見積もりを比較して相場を把握するのも失敗しないポイントです。価格の比較は悪徳業者にだまされるのを防ぎます。修理費用は定価という概念がないため、提示された価格が正しいと思い込み、悪徳業者は不当に利益を得ようと価格を操作してくるのです。

価格を比較する際は、必ず2〜3社程度と比較し、見積もりの内容が「工事費」と「材料費」が分かれて記載されていたり、説明が丁寧、質問に対しての回答が的確かどうかを中心に見て決めるようにしましょう。

【ポイント⑧】:口コミや施工事例をよく確認する

複数の業者と迷った際は、口コミを確認してみましょう。評価の高いクチコミがあり、口コミに対して丁寧に返信している業者は丁寧な仕事をしている業者といえます。

ただし、高評価しかない口コミは要注意です。操作されている可能性があるため、口コミ内容もよく読んでみましょう。また、業者のホームページにも口コミや施工事例が載っていることがあります。

依頼者との写真を掲載していたり、雨漏りに関する施工事例が多く掲載されている業者は実績があるかどうかのポイントとなります。

【ポイント⑨】:雨漏りを発見したらすぐに点検を依頼する

雨漏り修理を失敗させないためには、雨漏りと思われる症状を発見したらすぐに点検を依頼することです。天井や壁の雨染みやカビ臭いなどは初期の症状です。

雨漏りの症状を見逃してしまうとシロアリが発生し建物の強度が下がったり、カビによるアレルギー症状を引き起こす恐れがあるため、すぐに点検することをおすすめします。

【ポイント⑩】:点検や調査をきちんとしてくれる業者を選ぶ

雨漏りの調査を依頼しても目視確認をせずに見積もりを出してきたり、屋根裏を見ない、30分程度で調査を終了するなどの業者には要注意です。精度の低い診断と言わざるを得ません。

目視確認のほかにも、高所点検カメラやドローンを使用して点検、屋根裏までくまなく診ているかどうかもチェックしてみましょう。家の外周や屋根、屋根裏など隅々まで細かく診ていれば最低でも1時間以上はかかるはずです。

見逃してはいけない雨漏りのサイン

雨染み

ここでは、雨漏りの症状を見逃すと失敗につながる、見逃してはいけない雨漏りのサインについてご紹介します。

天井に雨染みがある

天井に雨染みがある場合は雨漏りのサインです。雨染みを放っておくと黒カビになっている場合もあります。屋根に雨漏りにつながる不具合が起きている可能性が高く、屋根材のズレや割れなどが考えられます。

天井に雨染みがある場合は、屋根裏だけでなく建物内のほかの場所にも雨水が流れ込んでいる場合も多いため、早急に雨漏り専門業者へ依頼して調査をしてもらいましょう。

天井裏や壁から水の音がする

天井に雨染みがなくても、天井裏や壁際などにポタポタと水の音がする場合は、雨漏りしている可能性があります。屋根裏を見られる場合は一度確認してみましょう。難しい場合は、雨漏り修理業者に依頼して点検してもらうことをおすすめします。

部屋がカビ臭い

ある一室だけカビ臭かったり、部屋の中がカビの臭いがする場合は雨漏りしている可能性があります。カビは高温多湿の環境を好み、温度が20〜30度、湿度が60〜80度以上になると繁殖します。

とくに床下や屋根裏などは湿った環境になりやすいため絶好の住処となります。カビを放っておくとアレルギー症状や呼吸器障害を引き起こすため、カビ臭いと感じたら業者に点検してもらいましょう。

雨漏り修理を行う際の注意点

ポイント

ここでは、雨漏り修理を行う際の注意点について解説します。

訪問営業は相手にしない

基本的に訪問営業は雨漏り修理に限らず相手にしてはいけません。訪問営業は相手をだまし、自分たちの利益になることしか考えていません。

よくある手口として、「近くで屋根修理をしている職人だが、お宅の屋根が傾いている」「今すぐ修理しないと大変なことになる」と不安を煽ってきます。実際は嘘で、屋根に登ってわざと破損させるケースもあります。

対策は、相手にしないことはもちろん、応対してしまった場合は家族と相談するなどと、その場で契約しないようにしましょう。

DIYでの作業は応急処置に留めておく

雨漏り修理をしようとする際、修理費用を浮かせるためにDIYで直そうとする方がいます。ですが、素人の方はDIYで修理するのはおすすめしません。

雨漏りは専門的な知識や経験、技術を要するもので、プロでも特定が難しいものです。知識に長けていない素人の方が特定するのは困難です。間違った方法で修理をしてしまうと、余計被害を拡大する可能性があるため、あくまで応急処置に留め、早急に専門業者へ依頼するようにしましょう。

雨漏りに火災保険が使えるのは自然災害のみ

「雨漏りに火災保険が使える」といい、工事を勧めてくる業者がいますが、絶対に使える保証はありません。雨漏りが使えるのは「自然災害による損害」のみです。

保険会社の損害鑑定人による診断が自然災害による損害だと断定されたときに、初めて申請できるものです。火災保険を使いたい場合は、保険会社の診断結果が下りてから業者と契約するようにしましょう。

業者選びを間違うと雨漏りが再発する可能性がある

雨漏りは実績のある雨漏り修理専門業者へ依頼することが大切です。安いという理由だけで業者を選んだり、実績のない業者や雨漏り修理を専門としていない業者などに依頼すると失敗する確率が高くなります。

雨漏りの原因を特定しないまま表面的な工事を行っても、一時的には治まったかのように見えても、時間が経つと雨漏りが再発する可能性があります。すぐに雨漏りの症状が現れず、数か月経ってから再発するケースもあるため、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。

雨漏り修理にかかる費用相場

コスト

ここでは、雨漏り修理にかかる費用について解説します。

雨漏り調査

雨漏り修理をする前に、原因を調査して雨漏り発生箇所を特定する必要があります。原因を特定しない限り雨漏りは直りません。

雨漏り調査にかかる費用相場は以下のとおりです。

  • 目視調査:0円
  • 散水調査:5〜35万円
  • 発光液調査:5〜25万円
  • 赤外線サーモグラフィー調査:10〜50万円

雨漏り調査の内容については、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。

雨漏り修理

雨漏り修理にかかる費用相場は以下のとおりです。

  • コーキング補修のみ:5〜10万円程度
  • 瓦屋根補修:1〜5万円
  • 棟板金、谷樋交換:20万円程度
  • カバー工法や葺き替え工事:60〜300万円程度

上記に加えて、足場代15〜20万円程度かかります。費用はあくまで参考価格になりますので、複数業者の見積もりをよく比較して検討することをおすすめします。

雨漏り発見から修理までの流れ

ここでは、雨漏り発見から修理までの流れについて解説します。手順を知っておくと慌てずに済みますので、しっかりと理解しておきましょう。

応急処置をする

雨漏りを発見したらできる範囲でよいので応急処置をしましょう。自分でできる簡単な方法としては、「ブルーシートを雨漏りの箇所にかぶせる」「バケツで雨水を受け止める」「雨水が染み出る箇所に雑巾や吸収シートを置く」などです。

コーキングの場合、雨水の流れが変わってしまい余計に被害を広げてしまう可能性があります。また、屋根の上での作業も転落の危険があるためおすすめしません。

応急処置の詳しいやり方や道具については、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。


雨漏りの場所や被害の状況を確認する

雨漏りが起きたら被害の状況確認と雨漏りの箇所や全体的な写真を撮っておくと、修理や業者による状況確認がスムーズに進みます。状況確認のポイントとしては以下になります。

  • どこで雨漏りが起きているか
  • どのような症状か
  • どのようなときに雨漏りの症状が起きているか
  • いつごろから始まったか
  • 家の築年数はどれくらいか

上記の内容をできる範囲で構いません。屋根の上での状況確認は業者に任せてください。

雨漏り修理業者へ連絡

最低限の応急処置と状況確認をしたら、雨漏り修理業者へ連絡して調査を依頼します。現地調査は基本無料で受けてくれますが、現地調査や見積もりで費用を取る業者がいれば、悪徳業者の可能性があります。

火災保険を希望の場合、業者に「火災保険を申請する」と伝えましょう。申請に必要な調査報告書や写真を撮ってくれます。

現地調査と見積もりをもらう

現地調査は屋根裏なども含めて隅々まで調べるため1時間以上はかかります。目視確認や赤外線カメラ、ドローンなどを使って調査をします。

目視調査は無料の場合が多いですが、散水調査や赤外線調査、発光液調査などは費用がかかるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

工事業者と契約・施工する

見積書を受け取り、内容と価格に納得したら工事の契約をします。工事費用は完了後に支払うケースが多いですが、業者によっては一部頭金として工事前に支払う場合もあります。

火災保険を申請する際は、保険金が下りてから工事業者と契約をしましょう。火災保険適用外となるケースもあります。その場合は工事費用は自腹になりますので注意してください。

工事後の点検とアフターフォロー

工事後は、雨漏りしていないかを再度点検します。雨漏りが起きていなければ工事完了となります。工事後の保証や定期的な点検を実施してくれる業者を選ぶようにしましょう。

雨漏りを予防するポイント

最後に、雨漏りを予防するポイントについて解説します。雨漏りの被害に遭わないためにも日ごろから点検やメンテナンスが重要となります。

日ごろから家の状態を把握しておく

雨漏りを最小限に抑えるためにも、日ごろから家の状態をチェックしておくことをおすすめします。チェックといっても外から見える範囲で構いません。屋根のズレや剥がれがないか、外壁の汚れやひび割れなどを意識するだけでも早期発見につながるため効果はあります。

定期的に点検をする

雨漏り被害を防ぐためにも定期的な点検は怠らないようにしましょう。日常的な点検は1年ごとを目安に行うことをおすすめします。定期的に点検をすることで、被害が小さいうちに気づけて、部分的な修理や費用も抑えることができます。

5〜10年を周期にメンテナンスをする

屋根や外壁を雨水から守っている塗装は、5年や10年が一般的に再塗装の目安です。屋根や外壁の表面に汚れが目立ってきたり、色あせが見られるようであればメンテナンスのタイミングです。再塗装のタイミングで、下地材や防水シートなども併せて点検してもらうとよいでしょう。

まとめ

今回は、雨漏り修理を失敗させないためのポイントについて解説しました。以下の10個を意識しておくことで失敗のリスクを減らせます。

  • 【ポイント①】:施工実績が豊富にある専門業者を選ぶ
  • 【ポイント②】:雨漏り専門の資格を有している
  • 【ポイント③】:地域密着型の業者を選ぶ
  • 【ポイント④】:下請けや孫請けではなく直接施工の業者を選ぶ
  • 【ポイント⑤】:保証やアフターフォローのある業者を選ぶ
  • 【ポイント⑥】:安い価格につられない
  • 【ポイント⑦】:複数の業者と価格を比較する
  • 【ポイント⑧】:口コミをよく確認する
  • 【ポイント⑨】:雨漏りを発見したらすぐに点検を依頼する
  • 【ポイント⑩】:点検や調査をきちんとしてくれる業者を選ぶ

雨漏りは原因と発生箇所の特定がとても重要です。雨漏りの特定には専門的な知識や経験、技術をともないます。しっかりと原因を特定するには、実績が豊富な雨漏り修理専門業者へ依頼することが大切です。

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PROFILEこの記事は私が監修しました

京都の雨漏り修理の達人「山口板金」

山口板金 山口 周馬 (やまぐち しゅうま)

お客様に喜んで頂けることが、職人として一番の醍醐味だと思っています。
お喜びいただけるよう、しっかり確実に施工させて頂きます。

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