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雨漏り修理の基礎知識
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発見が難しい!特殊な雨漏りは鉄筋コンクリート造りの建物でも発生します

近年気候の変化が著しく、特に夏場は超大型台風が毎年のように猛威を振るい、『ゲリラ豪雨』と呼ばれる短期間強雨が各地で頻発しております。
気候の変化の影響もあり、雨漏りの症状も昔以上に複雑になり早期発見が難しいケースも多々見られるようになりした。
また、技術の進歩もあって建物の形や耐用年数も大分変わってきた事に加え、立地条件などによっても雨漏りの原因は違ってくるので一筋縄ではいかない工事も沢山あります。
今回は実際に現場で作業をされている屋根修理職人さんからお聞きした、困難だった工事現場をご紹介します。

発見が難しい!特殊な雨漏りは鉄筋コンクリート造りの建物でも発生します

鉄筋コンクリート造りの建物で雨漏りを発見

現場は3階建て鉄筋コンクリート造(RC造)のビルで、階段の踊り場付近の壁から雨水がジワジワとにじみ出ていました。
雨漏りと聞くと天井からポタポタと水が垂れてくるイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、この事例のように壁から漏れていたり床下から滲み出してくるようなことも意外と多く見受けられます。
外側から確認したところ、雨水の侵入経路と思しき外壁のコンクリートの劣化が原因で生じた小さな亀裂(クラック)を発見しました。

発見が難しい!特殊な雨漏りは鉄筋コンクリート造りの建物でも発生します
コンクリートはなぜ割れるのでしょう

余談にはなりますが、コンクリートの性質を少しご案内します。
鉄筋コンクリートは鉄筋とコンクリートが一体となった構造で、圧縮する力に強いコンクリートと引っ張る力に強い鉄筋を組み合わせることにより、強度を増しているのです。
しかしコンクリートにも弱点があり、乾燥や寒暖差に弱い性質を持ちます。
内部の水分が失われると収縮し、引っ張られることによって生じる負荷に耐え切れずにひび割れてしまいます。
また、同じく気温が低くなるとコンクリートは縮むため、そこで生まれた引っ張る力に耐えられない場合もひび割れてしまうのです。
さらに、長い間雨や乾燥に晒されたコンクリートは大気中の二酸化炭素を吸収し、中に埋め込まれている鉄筋の錆の原因につながることにもなります。
この、錆びてしまった鉄筋が膨張することによりコンクリートが割れてしまう一因となることもあるのです。

水たまりのできる雨とできない雨の日があります

最近では鉄筋コンクリート造の戸建て住宅も増えてきているので、同様の現象に悩まされている人も多いかもしれません。
今回の事例は、壁の上部と天井の境目から水が滲み出て、静かに壁を伝って床に落ち、気が付いたら壁際に水たまりが出来ているといった状況です。
当初は、「誰かが水でもこぼしたのだろう。」と特に誰も気に留めず、水たまりを見つけるたびに拭き取って解決していたとビルの管理者が教えてくれました。
そして、何よりも困ったのが雨の日であっても水たまりが確認できるのは一年でもほんの数回のみであり、雨漏りと認識するまでに長い時間がかかってしまった点です。
ビルの管理者も雨が降っても水たまりができないので雨漏りを疑うこともなく、水が侵入した形跡も認められないことからはっきりと原因を特定することができなかったため対応が遅れました。
発見が難しい!特殊な雨漏りは鉄筋コンクリート造りの建物でも発生します

雨漏りの原因を特定しました

しかし、ある雨の日にできた水たまりの原因が雨漏りではないかと疑い、屋根修理職人が確認をしたところ冒頭でお話ししたように、外壁の亀裂の発見に至りました。
今度は内部からの調査です。
水たまりの水が滲み出ている天井は上が天井裏になっており、上がって詳しく調べた結果やはり外壁に見つけた亀裂からの侵入である可能性が非常に高いことがわかりました。
原因となる外壁の亀裂部分にコーキング剤というゴムのような性質の接着剤を流し込み補修します。
工事の際によく見てみると亀裂のがある位置には設備が付いていて、亀裂が隠れるような状態にあったため、特定の方向から水がかかったときだけ雨水が浸入したようであることがわかりました。
今回の事例では、台風のような大雨の場合か、風がとても強い雨の日に雨水が侵入したものと考えられます。
近年多発する横殴りの雨が続く超大型台風や、降雨量は多くなくても強風によって叩きつけられるように外壁に当たる雨が亀裂から内部に入り込み、ジワジワと下に落ちていき壁を伝って水たまりとなったのです。

発見が難しい!特殊な雨漏りは鉄筋コンクリート造りの建物でも発生します

 

雨だけが雨漏りの原因ではありません

少し特殊な事例のようですが、雨の降り方や風向き、強さによって引き起こされる雨漏りも少なからず存在します。
近年は風が強い日も多く、想定外の方向から雨水が吹き付けることもあり、雨漏りの原因となっています。
雨漏りと風は意外と関係が深いので、原因不明の雨漏りがあったら、風に注意して観察してみるといいかもしれません。
雨と台風の季節や、その直後は屋根修理職人も大忙しです!
雨漏りの兆候は意外と目で見てわかる部分もあり、鉄筋コンクリート造りの建物の場合はまず塗料の剥がれやふくらみなどが、劣化の第一段階です。
外壁や屋根の塗料が剥がれたところから雨水は必ず侵入し、鉄筋の錆やコンクリートの劣化につながり、それがさらに雨漏りを大きくしていくのです。
国土交通省の発行している『改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル』において12に1回程度の大規模修繕を推奨していることもあり、建物を雨や風から守るためには日ごろからのこまめな点検も必要であると言えますね。
会社や商業施設として使われているコンクリートの建物などは屋上が設けられているところも沢山ありますが、普段屋上が使われていない場合はコンクリートや防水シートの劣化した箇所が見落とされることもあるかもしれません。
屋上の防水工事などの施工をしっかりしないいと排水が追い付かなくなり、行き場をなくした水が亀裂や隙間から内部に侵入することもあります。
早めの雨漏り対策で鉄筋コンクリート造りの建物も、長く丈夫に使い続けられるのです。
今年は雨や台風の季節が来る前に、プロに防水工事の施工を依頼されてみてはいかがでしょう

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