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雨漏り修理の基礎知識
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雨漏りはブルーシートで応急処置できる?方法や注意点を解説

雨漏り ブルーシート

「台風被害で屋根瓦が破損してしまった」「屋根から雨漏りが発生しているのですぐに処置したい」といったときに役立つのが“ブルーシート”です。ブルーシートを覆うことで、雨漏りの進行を一時的に抑えることができます。しかし、応急処置の具体的な方法がわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ブルーシートを使った応急処置の準備や方法についてわかりやすく解説していきます。また、あらかじめおさえておきたい注意点も紹介するので、ブルーシートによる応急処置について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

雨漏りはブルーシートを使って応急処置することが可能

冒頭でもお伝えしたとおり、屋根の雨漏りはブルーシートで応急処置することが可能です。たとえば「大型台風で屋根瓦が破損し、雨漏りが発生してしまった」「地震による揺れで屋根瓦が落下してしまった」というときは、ブルーシートによる応急処置が有効です。

しかし、応急処置は高所での作業による落下リスクがあるため、専門業者に頼むのがベストです。とはいえ、大型台風や地震が来た後は屋根被害に遭う家屋が多く、業者を手配することが難しいケースも想定されます。業者の手配が難しい場合は、一時的に雨漏りの進行を防ぐために自分で応急処置せざるを得ない時もあるでしょう。

ここから、自分で応急処置をする際の準備や方法、注意点について詳しく解説していきます。

雨漏りの応急処置に適したブルーシートの選び方

ブルーシートはサイズや厚みによって価格が異なります。「どういったブルーシートを選んだら良いかわからない」という方は、以下の点に注意して選んでみてください。

  • サイズ
  • 厚み
  • 「ハトメ」の有無
  • 機能性

ブルーシートの標準サイズは「3.6m×5.4m」のものが多く、大きさとしては約12畳ほどです。屋根の破損箇所が一部分の場合は、ブルーシートを処置する箇所に合わせてカットする必要があります。

また、ブルーシートの厚みに関してはいくつか種類があり、厚みがあればあるほど耐久性が高くなる傾向です。たとえば「#1000」と表記があるブルーシートは比較的薄手で、価格は抑えられるものの雨漏り対策にはあまり向いていません。一方「#3000」と表記があるブルーシートはある程度の厚みがあるので、風や紫外線などの影響も受けにくく、一時的な雨漏り対策には有効です。

一方、ブルーシートに「ハトメ」がついているかどうかも注意したいところ。ハトメとは金属ホールの穴を指し、紐を通してブルーシートを固定したり、土のう袋を結んだりするのに役立ちます。安全にブルーシートを設置するためにも、ハトメがついたブルーシートを選びましょう。

加えて、紫外線による劣化を抑えるといった機能性をもつブルーシートも展開されています。業者を手配するまでに数ヶ月以上かかる場合は、機能性を重視してブルーシートを選ぶのも良いでしょう。

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ブルーシートで雨漏りの応急処置を行う準備

ブルーシートで応急処置を行うときは、ブルーシート以外にも準備するものがいくつかあります。また、安全に作業するためには服装に注意を向ける必要があるので、あらかじめチェックしておきましょう。

服装について

ブルーシートで応急処置を安全に行うためには、服装に気を配ることが必須です。以下の点を参考にして、準備を徹底しておきましょう。

  • ヘルメット
  • 安全帯
  • 長袖・長ズボン
  • 滑りにくい靴

高所での作業となるため、安全性を考慮していない普段着と普段靴で作業することは厳禁です。ヘルメットはサイズが合っているかどうか、またはズレ落ちてこないかどうかを確認しましょう。

また、万が一のことを想定して安全帯をつけるほか、ゴムグリップの効いた靴を履いて、傾斜屋根でも滑りづらくすることが重要です。加えて、夏場に作業する場合でも、できるだけケガを防ぐために長袖・長ズボンを用意しましょう。

用意するものについて

ブルーシートで応急処置を行うには、ブルーシート以外にもいくつか準備するべきものがあります。あらかじめ準備するべきものは、次のとおりです。

  • 土のう袋
  • ロープ
  • 重し
  • はしご
  • 養生テープ

土のう袋は重しをいれるための袋として利用します。また、破損した屋根材を捨てるために使うケースも。土のう袋を選ぶなら、紫外線に強い「UV仕様」のものにして、紫外線による劣化を抑えることが重要です。加えて、重しの入った土のう袋を縛るロープも忘れずに購入しておきましょう。

また、重しに使うものとしてベストなのは、ブロックや予備瓦、植木鉢を砕いたものが良いでしょう。これらを使えば、撤去する負担も少なく済みます。もし適した材料がない場合は、ホームセンターで販売されている砂利を使用するのもありです。ただし、細かい砂利を使うと、雨水の侵入により泥水として流出する恐れがあるので注意しましょう。

さらに、屋根に上がるために2連はしごや3連はしごが必要になります。はしごを使用する際は、固定用のロープや結束バンドも忘れずに用意しましょう。

一方、ブルーシートの端に養生テープを貼り付ければ、風で捲れないようにする効果が期待できます。特に、部分的な応急処置をする場合に役立つでしょう。

ブルーシートで雨漏りの応急処置を行う方法

必要な準備が整ったら、いよいよブルーシートを使った応急処置を行います。基本的には、専門業者に依頼するのがベストですが、やむを得ず自分で行う場合は参考にしてください。

全体の場合

まずは、屋根全体をブルーシートで覆う手順を紹介します。手順は次のとおりです。

  • 重しを用意する
  • ブルーシートを被せる
  • ブルーシートを設置・固定する

はじめに、用意した土のう袋に瓦や砂利などの重しを入れていきます。砂利を入れる場合は土のう袋の半分くらい、瓦を入れる場合は3枚を目安にしてください。そのうちのいくつかは、土のう袋の紐同士を結びつけて2個を1セットにして用意しておきます。残りの土のう袋は、単体のまま用意しておいてOKです。

次に、屋根の頂上から全体に行き渡るようにブルーシートを被せます。ブルーシートは非常に滑りやすいため、慎重に作業を行いましょう。

最後に、ブルーシートの設置・固定を行います。2個を1セットにした土のう袋を、屋根の頂上をまたぐようにして等間隔に置きます。そして、単体の土のう袋をブルーシートの端に置きましょう。このとき、単体の土のう袋が落下しないように、紐をブルーシートのハトメに通して結んでください。ブルーシートを固定する際、一度に多くの土のう袋を運び上げるのは危険なため、無理のない範囲で運ぶようにしましょう。

全体の応急処置を行う場合は、ブルーシートを土のう袋で固定する方法のほか、木材で釘留めする方法もあります。釘留めする方法を採用する場合は、以下の手順を参考にしてください。

  • 屋根の頂上からブルーシートで屋根全体を覆う
  • ブルーシートを桟木で抑えるように釘留めする
  • ブルーシートの端をテープで留める

ブルーシートを桟木で釘留めすることに加え、捲れ防止のために、ブルーシートの端をテープで貼り付けることが大切です。その際、屋根材との隙間を作らないように留めましょう。

一部分の場合

次に、屋根の一部分を応急処置する場合の手順を見ていきましょう。ここでは、瓦屋根の応急処置について紹介します。部分的な応急処置の場合は、土のう袋や重しは必要なく、養生テープを用意すればOKです。詳しい手順は、次のとおりです。

  1. ブルーシートを処置する箇所の大きさにカットする
  2. ブルーシート上部を1つ上の瓦の下に入れ込む
  3. ブルーシートの左右をテープで貼り付ける
  4. ブルーシートの上部をテープで貼り付ける
  5. ブルーシートの下部をテープで貼り付ける

ポイントは、テープ留めする部分の表面をきれいにして、粘着力を弱めないようにすることです。また、ブルーシートを貼り付ける際は、屋根材との隙間を作らないようにすることも大切です。

ブルーシートで雨漏りの応急処置を行う注意点

ブルーシートを使った応急処置は、高所作業による落下リスクに注意する必要があります。したがって、応急処置であってもプロの専門業者に頼むのが原則です。ただし、台風や地震による屋根被害が相次ぎ、業者の手配が難しい場合もあるでしょう。

業者手配が難しい際は、これから紹介する注意点に留意してください。

天候を考慮する

応急処置を行うときは、必ず晴れの日を選定しましょう。雨が降っているときや、雨が乾いていないタイミングで行うと、足元が滑りやすく非常に危険です。

また、晴れていても風が強い日だと落下リスクが高まります。1日中晴れていて、なおかつ風がそこまで吹いていない穏やかな天候の日を選んで作業するようにしましょう。

2人以上で行う

屋根での高所作業は、万が一の対応に備えて最低でも2人体制で行うようにしてください。また、はしごを利用する際は、1人が下ではしごを支えるのが鉄則です。くれぐれも1人で作業しないようにしましょう。

服装に配慮する

先ほども紹介したとおり、応急処置を行う際は安全性を考慮した服装で作業するようにしてください。落下防止のための安全帯とヘルメットを装備したうえで、ケガをできるだけ最小限にするために長袖・長ズボン、ゴムグリップの効いた靴を装着し、万が一のときに備えることが必須。

夏場の作業で暑いからといって、サンダルを履いたり、半袖・半ズボンで作業したりすると、万が一のときに大事故に繋がる危険性が高まります。最悪の場合に備えて、服装に関しては確実に準備しておきましょう。

水の流れを意識する

ブルーシートを貼ったときに、屋根から流れる水の流れを変えてしまったり、水の流れを止めて水が溜まってしまったりするケースには細心の注意を払う必要があります。水の流れが変わったり、水が溜まったりすると、他の箇所から雨漏りが発生するといったトラブルになりかねません。

当たり前のことではありますが、水は「上から下へ」流れていきます。したがって、ブルーシートを貼る際は、水の流れが上から下へいくように貼ることを心がけましょう。

床が濡れている場合も雨漏りかもしれません。下記に症状をまとめた記事を紹介しています。

参考サイト

屋根修理のDIYについてこちらのサイトで分かり易く解説していましたので、あわせて参考にしてみてはいかがでしょうか。
屋根修理って自分でDIYできるの?メリット・デメリット、注意点などを紹介

雨漏りが発生したら?火災保険の適用について

台風や地震などの自然災害による屋根被害は、火災保険を利用して修理費用を抑えられる可能性があります。そのため、応急処置をすると同時に、火災保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。

ちなみに、火災保険を適用させるには、被害の状況がわかる写真と、申請書類の提出が必要となります。したがって、応急処置のためにブルーシートを被せる前に、被害状況を写真に撮って記録しておくことを忘れずに行いましょう。

ただし、必ずしも火災保険を適用できるとはかぎりません。火災保険が適用となるのは、現状復帰を目的に行われる修理が該当するので、機能性を向上させるリフォーム工事や、経年劣化に伴う修繕工事は対象外となります。

最近ではDIYで補修する情報もネットで見られますがDIYはあくまでも応急処置と考えるのがよいでしょう。

まとめ

今回は、ブルーシートで雨漏りの応急処置を行う準備や方法、注意点について解説しました。ブルーシートを使った応急処置は、すぐに業者を手配できないときに有効です。また、応急処置に必要なツールのほとんどはホームセンターで販売されているので、自分でも作業しやすいのが特徴です。

しかし、ブルーシートをかける作業は落下リスクが非常に高く、1人で作業するのは危険です。また、ブルーシートのかけ方によっては水の流れが変わってしまい、他の箇所で雨漏りを引き起こすリスクも考えられます。

したがって、基本的には業者を手配して、プロに頼むことがベストです。とはいえ、業者を手配できずにやむを得ず自分で作業する場合は、最低でも2人体制で行うようにしましょう。

一方、応急処置をすると同時に、火災保険適用の手続きも進めておくことが得策です。台風や地震による屋根被害は、火災保険を適用して修理費用を抑えることができるかもしれません。

応急処置や本格的な雨漏り修理は、プロに相談して適切なメンテナンス方法を知ることが重要です。「雨漏り修理の達人」なら、厳しい審査基準を満たした優良業者を検索できるほか、各業者の費用や特徴を知ることができます。「応急処置に適した業者を探している」「応急処置は済んでいるけれど、本格的に雨漏りの修理を依頼したい」という方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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