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一昔前に、世間的に話題となったアスベスト。あなたの家の屋根には、アスベストが含まれていますか?
ご存知のとおり、アスベストには健康上のリスクがあるため、アスベスト含有屋根のメンテナンスには十分な注意が必要です。
しかし、わが家の屋根にアスベストが含まれているかどうかがわからない方は少なくありません。
そこで今回は、アスベスト含有屋根の見分け方と対処方法について解説します。
万が一、アスベスト含有屋根に住んでいても、この記事を最後まで読めば安全にメンテナンスできるので安心してくださいね。
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アスベストは繊維状の鉱石であり、その耐熱性や耐火性から屋根材や断熱材として利用されていました。
アスベストは建築材料として住宅の屋根を中心に広く使用されていましたが、その後、健康上のリスクが明らかになりました。
アスベスト含有屋根とは、このようなアスベストを含んだ屋根のことを指します。
アスベストは、その微細な繊維が人体に吸い込まれることで健康被害を引き起こします。人体に吸い込まれたアスベスト繊維は、肺に損傷を与え重篤な健康問題を引き起こす恐れがあります。
アスベストの代表的な健康被害としては、肺疾患が有名です。アスベストは、肺がんや中皮腫(胸膜や腹膜のがん)のリスクが増加します。これらの疾患は発症までに数十年以上の潜伏期間があり、初期症状が現れる頃には既に病状が進行していることが多いため、早期発見が難しいとされています。
このようなアスベストの健康被害を最小限にするためには、アスベストにさらされる機会を減らすことが重要です。アスベスト含有材料の安全な除去や処理は、専門の業者に依頼することが推奨されています。また、アスベスト関連の作業をしたり、アスベストを含有する建物に入ったりする際には、個人保護具を適切に使用することが有効な対策です。
アスベストの健康被害は深刻であり、アスベスト含有物質には適切な対処が必要です。アスベストの取り扱いや除去によっては、健康リスクを引き起こす可能性があるため、専門家の指導を受けることが大切になります。
アスベスト含有屋根の見分け方は、以下のとおりです。
これらを組み合わせることでより、正確にアスベストの含有屋根を見分けられます。しかし、アスベスト含有の疑いがある場合は、専門業者による詳細な調査とアドバイスを受けることをおすすめします。
アスベスト含有屋根を見分けるためには、屋根材の製造年月日を確認することが有益です。
アスベスト含有屋根は、一般的に2004年以前に製造されたものに多く見られます。古い建物であれば、アスベスト含有の可能性がより高いため、建物の資料や契約書類などを確認し、製造年月日の特定を目指しましょう。
しかし一方で、築年数の古い建物でもアスベストを含んでいない屋根材を採用しているケースもあります。そのため、屋根材の製造年月日のみでアスベストの含有有無を判断するのは避けましょう。
一般的に、アスベスト含有屋根は繊維状の鉱石であるアスベストを含む瓦やスレート状の屋根材が使用されています。
特に、灰色や淡い茶色をした屋根材には注意が必要です。アスベスト含有屋根は、特有の質感や繊維のからまりが見られるケースがあります。まずは屋根材の表面を注意深く観察し、繊維状の特徴を探すことがポイントになります。
アスベスト含有屋根は、特定のメーカーや品番に関連していることがあります。
建材メーカーの資料やWEBサイトなどで情報を収集し、アスベスト含有屋根のメーカーや品番を特定できます。特定のメーカーや品番がアスベストを含んでいると判明した場合は、専門業者に相談することが重要です。
アスベスト含有屋根の見分け方がわかったところで、アスベストを含有している代表的な屋根材を把握しておきましょう。
アスベストを含有している代表的な屋根材には、以下の3つが挙げられます。
ここでは、これらアスベスト含有屋根について、簡単に解説していきます。
コロニアルは、旧クボタが製造した住宅における代表的な屋根材で、1986年に販売をストップしています。
傾斜した屋根面が左右に複数の段をなしている形状が特徴のひとつです。
現在、コロニアルを屋根に採用している住宅は、築30年を超えているケースがほとんどのため、メンテナンス方法としては屋根の葺き替えが適しています。
アーバニーはコロニアル同様、旧クボタが製造した住宅における代表的な屋根材で、1994年に販売をストップしています。
モダンでシンプルなデザインが特徴的で、都市部の屋根を中心に人気を博しています。
現在、アーバニーを屋根に採用している住宅は、築30年前後のものが多いためメンテナンス方法としては屋根の葺き替えをおすすめします。
かわらUは、旧セキスイルーフテックが製造した住宅における代表的な屋根材で、1990年に販売がストップされました。しかし同年、アスベストを含まない「かわらU」が再販され、2007年まで販売されました。
このように、かわらUについてはアスベストの含有有無を自身で判断するのが困難なため、メンテナンスを検討する際にはあらかじめ屋根修理の専門業者に相談するようにしましょう。
お住まいの屋根にアスベストが含まれている場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、アスベスト含有屋根の対処方法について解説していきます。
アスベスト含有屋根の対処方法には、以下の2つがあります。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
アスベスト含有屋根の対処方法、ひとつめは屋根のカバー工法です。
屋根のカバー工法とは、既存の屋根に新しい屋根材を被せる施工方法のことをいいます。屋根のカバー方法は「屋根の重ね葺き」や「屋根のカバールーフ工法」とも呼ばれています。
屋根のカバー工法を施工する際は、既存屋根にルーフィングシート(防水シート)を施工してから新規屋根材をかぶせるため、屋根の防水性向上が期待できます。
屋根のカバー工法は、既存屋根材の種類によって施工の可否が決定します。
既存屋根の材質や形状によっては施工不可となる場合があるため注意が必要です。
屋根のカバー工法における屋根材の施工可否は、以下のとおりです。
屋根材 | カバー工法の施工 |
---|---|
スレート屋根 | |
(コロニアル・カラーベストなど) | ◯ |
金属屋根 | |
アスファルトシングル | |
瓦屋根全般 | × |
日本家屋に多く採用されている瓦屋根は、一部を除いてカバー工法の施工ができません。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を採用する際には、既存屋根材の種類をかならず確認しましょう。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工するメリットはたくさんあります。
そこでここでは、アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工するメリットを解説していきます。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工するメリットは、以下のとおりです。
それぞれくわしく見ていきましょう。
屋根のカバー工法は、既存屋根材を剥がさずに新規屋根材をかぶせるといった施工方法のため、屋根の葺き替えなどに比べて廃材処理費を抑制できます。
アスベスト含有屋根のメンテナンスでは、既存のアスベスト含有屋根の廃材処理費が高額になる傾向があります。
しかし屋根のカバー工法を採用すれば、既存屋根材を活かして屋根のメンテナンスができるため、廃材シフト制を大幅に抑えられます。
屋根のカバー工法は、その施工方法から屋根の葺き替えなどに比べて短工期の施工が可能です。
代表的な屋根のメンテナンス方法との工期のちがいは、以下のとおりです。
屋根のメンテナンス方法 | 工期の目安 |
---|---|
カバー工法 | 7~9日 |
屋根の葺き替え | 9~12日 |
屋根の葺き直し |
アスベスト含有屋根のメンテナンスでは、既存屋根を丁重に撤去・処分する必要があるため時間を要します。
それ故に、屋根の状態によっては短工期で施工可能な屋根のカバー工法が重宝されます。
一方で、アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工することには、デメリットもあります。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工するデメリットは、以下のとおりです。
それでは、順番にひとつずつ見ていきましょう。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工しても、アスベストの危険を拭いきることはできません。
屋根のカバー工法では、既存の屋根材を活かしたまま新規屋根材をかぶせる施工方法になっています。
このため、新規屋根材の下地にはアスベスト含有屋根が残存するため、将来的にアスベストの危険を完全には払拭できません。
アスベストの危険を払拭するためには、屋根の葺き替えを選択しましょう。
前述のとおり、アスベスト含有屋根の材質や形状によっては、屋根のカバー工法が施工できない選択できない場合があります。
そのため、アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を検討する際には、かならず屋根点検を専門業者に依頼しましょう。
アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工する場合、既存の屋根に新しい屋根を被せるため、ルーフィングや野地板といった屋根下地の状況を確認できません。
特に、築30年以上が経過した建物の場合には、これらの屋根下地が傷んでいるケースが多く見られます。
屋根下地の劣化がアスベスト含有屋根に悪影響を及ぼすこともゼロではないため、アスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工する際には、あらかじめ建物の築年数や屋根の状況を確認するようにしましょう。
アスベスト含有屋根の対処方法、ふたつめは屋根の葺き替えです。
屋根の葺き替えとは、既存屋根材やルーフィング・野地板などの屋根下地をすべて撤去・処分し、新しい屋根材に交換する施工方法のことをいいます。
ここでは、屋根のカバー工法と比較しながらアスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工するメリット・デメリットなどを確認しましょう。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工するメリットは、屋根のカバー工法と大きく異なります。
そこでここでは、アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工するメリットを解説していきます。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工するメリットは、以下のとおりです。
それぞれくわしく見ていきましょう。
屋根の葺き替えでは、アスベストを含んだ既存の屋根を撤去・処分するため、アスベストの危険を拭い切ることができます。
一方、屋根のカバー工法で施工した場合には、既存のアスベスト含有屋根は残存する形になるため、将来的にアスベストの危険に晒されることが考えられます。
また、建物が築30年を経過している場合には、野地板やルーフィングといった屋根下地もメンテナンス時期を迎えているため、屋根の葺き替えを選択するのが無難でしょう。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工する際、既存屋根よりも軽量の屋根材を採用することで、建物の耐震性向上が期待できます。
既存のアスベスト含有屋根にある程度重さのある屋根材を採用している場合や、建物の地盤が弱く耐震性に不安がある場合などは、屋根のカバー工法ではなく屋根の葺きかえを選択することで、地震に対する不安が解消できます。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工すれば、将来的に屋根にかかるメンテナンスコストの削減につながります。
屋根のカバー工法に比べて、屋根の葺き替えにかかるコストは一時的に高くなる傾向があります。これは、アスベスト含有屋根の撤去・処分にかかるコストが大きなウェイトを占めています。
しかし一方で、屋根のカバー工法では野地板やルーフイングといった屋根下地のメンテナンスができないため、将来的にはこのような屋根下地のメンテナンスが必要となり、結果的に屋根の葺き替えをしなければなりません。
ゆえに、一度にアスベスト含有屋根と屋根下地のメンテナンスができる屋根の葺き替えは、将来かかる屋根のメンテナンスコストを削減できるといえます。
屋根のカバー工法同様、アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工することにもデメリットがあります。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工するデメリットは、以下のとおりです。
ひとつずつくわしく解説していきます。
アスベスト含有屋根における屋根の葺き替えは、屋根のカバー工法に比べて施工費用が高額になってしまいます。
これは、アスベスト含有屋根の撤去・処分が高額になるためです。
しかし一方で、アスベスト含有屋根における屋根の葺き替えは、アスベスト含有屋根の撤去と同時に野地板・ルーフィングといった屋根下地のメンテナンスが可能。
これにより、長い目で見るとメンテナンスコストを削減できるため、一概に高額な施工方法とは言い切れません。
アスベスト含有屋根における屋根の葺き替えは、屋根のカバー工法に比べて工期が長くなる傾向があります。
この理由としては、既存の屋根や屋根下地の撤去に時間がかかること、また施工時のアスベスト対策に十分な配慮が必要なことが挙げられます。
このほかにも、強風などの天候にも細心の注意を払わなければなりません。
このようにアスベスト含有屋根における屋根の葺き替えでは、さまざまな理由により工期が長く傾向があることをしっかり頭に入れておきましょう。
アスベスト含有屋根にかかるメンテナンスコストは、選択するメンテナンス方法によって大きく異なります。
ここでは、アスベスト含有屋根における以下2つのメンテナンス方法について、メンテナンスコストの目安を確認しましょう。
それでは、見ていきましょう。
建物の築年数がそこまで経過しておらず、アスベスト含有屋根や屋根下地に著しい劣化が見られない場合には、屋根のカバー工法がおすすめです。
しかし、自身でアスベスト含有屋根や屋根下地の劣化状況を判断するのは困難なため、屋根のカバー工法を施工する前にあらかじめ屋根修理の専門業者に屋根点検を依頼するようにしましょう。
なお、アスベスト含有屋根において屋根のカバー工法にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
工事内容/費用項目 | メンテナンスコストの目安(㎡) |
---|---|
仮設足場 | 700~1,000円 |
養生シート | 200~300円 |
ルーフィングシート貼り | 600~1,000円 |
新規屋根材設置 | |
(スレート屋根/ガルバリウム鋼板など) | 7,000~11,000円 |
棟包み・軒先・ケラバ設置 | |
(勾配屋根の場合) | 3,000~11,000円 |
工事総額 | 11,500~24,300円 |
このことから、30坪前後のアスベスト含有屋根に屋根のカバー工法を施工した際、メンテナンスコストの目安はおよそ110万〜240万円です。
また、新規屋根材の種類や建物の立地条件などによっては、上記金額に別途レッカーの費用がかかることがあるため注意しましょう。
屋根の野地板に著しい劣化が確認された場合や、30年以上野地板をメンテナンスしていない場合には、屋根塗装や屋根のカバー工法ではなく屋根の葺き替えが必要です。
屋根の葺き替えでは既存の屋根材を一旦すべて剥がすため、野地板をメンテナンスできるのがポイント。
仮に、既存の野地板に大きな損傷が見られなかったとしても、将来のことを考えてこのタイミングでしっかりメンテナンスしておきましょう。
なお、アスベスト含有屋根において屋根の葺き替えにかかる費用の目安は、以下のとおりです。
工事内訳 | 費用相場(㎡) |
---|---|
仮設足場 | 700〜1,000円 |
養生シート | 200〜300円 |
既存屋根材撤去 | 1,200〜2,000円 |
野地板補修 | 2,000〜3,000円 |
ルーフィングシート敷設 | 600〜1,000円 |
新規屋根材設置 | 4,500〜15,000円 |
棟包み・軒先・ケラバ設置 | 3,500〜5,000円 |
工事総額 | 12,700〜27,300円 |
このことから、30坪前後のアスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工した際、メンテナンスコストの目安はおよそ120万〜270万円です。
なお、上記金額に既存のアスベスト含有屋根における処分費は含まれていません。また、既存のアスベスト含有屋根の種類によっては、廃材処分費の大きな変動が考えられます。
屋根のカバー工法同様、新規屋根材の種類や建物の立地条件によって、上記金額に別途レッカーの費用がかかることがあるため十分注意しましょう。
アスベスト含有屋根のメンテナンスには、いくつかの注意点があります。
アスベスト含有屋根のメンテナンスにおける注意点は、以下のとおりです。
これらの注意点は、あらかじめ頭に入れておきましょう。
アスベスト含有屋根のメンテナンスは、通常の屋根メンテナンスに比べてコストがかかります。
これは、アスベスト含有屋根の処分に大きなコストがかかることが大きな理由として挙げられます。
また、アスベスト含有屋根の処分費は、業者によって10万円以上金額が異なることもあります。
アスベスト含有屋根のメンテナンスを検討する際には、かならず複数の業者から見積りをとるようにしましょう。
実は、アスベスト含有屋根のメンテナンスが可能な業者は、一部の業者にかぎられます。
アスベスト含有屋根をメンテナンスするためは、「石綿作業従事者特別教育」を受講し「石綿作業主任者技能講習」を修了することが必要になります。
そのため、アスベスト含有屋根のメンテナンスを検討する際には、業者選定にも十分気をつけましょう。
アスベスト含有屋根に屋根の葺き替えを施工する際には、近隣住民への十分な配慮が欠かせません。
特に、アスベスト含有屋根の撤去では、アスベストが飛散する恐れが十分に考えられます。
あらかじめ工事内容をわかりやすく説明し、近隣住民の不安を取り除くとともに、施工時にも十分な配慮が必要です。
今回は、アスベスト含有屋根の見分け方と対処方法について解説しました。
アスベストには健康上のリスクがあるため、アスベスト含有屋根をメンテナンスする際は注意が必要です。
またアスベスト含有屋根をメンテナンス可能な業者は限られるため、信頼できる業者を選ぶことが大切になります。
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