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雨漏り修理の基礎知識
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大阪は塩害被害が実は多い?!劣化により雨漏りすることも

塩害被害を受けやすい海辺の街

大阪府は、北は北摂山地、南は金剛山地と和泉山脈、東に駒山地と山に囲まれていて、大阪の市街地など人々が暮らすその多くの土地が低地になっています。 また海に面している大阪市やその南のエリアである、堺市や泉大津市など海に面した街では、これまで集中豪雨による水害・土砂災害、台風による高潮災害が多く発生しています。それらの水害や高潮などの災害被害も怖いですが、大阪で海に離接している地域でお住まいの方に気を付けて頂きたいことの1つが「塩害」です。

今回のコラムでは、大阪に多い塩害被害の対策やメンテナンス方法をご紹介します。

塩害の影響で劣化が進みやすい箇所

錆びたトタン屋根

海風は塩分を含んでいて、家の外壁やベランダなどにある金属性素材を酸化させ錆が発生しやすくなります。そういった理由から、内陸部に比べると屋根や外壁など劣化が早くなるというわけです。
家の建物には金属製の部分が多く存在します。木造住宅でも様々な場所に金属素材が使用されています。
例えば

屋根や板金部分

金属製の屋根の種類としては、ガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板・トタン・銅板・ステンレス・チタンなどがあります。ガルバリウム鋼板など中には錆びにくい屋根材もありますが、塩害により劣化を加速させますので、通常の耐用年数より早く傷んでしまうことも。
また、スレート屋根や金属屋根の頂点には板金が設置されており、屋根板のつなぎ目から雨水などが建物内部に侵入するのを防いでくれています。その板金部分は釘やビスで固定されているのですが、その部分が劣化すると、隙間ができてしまい内部の貫板や下地に雨水が入り込んでしまい腐食や雨漏りの原因につながります。

外壁

外壁材にも金属製のものがあります。例えば、金属サイディングの素材であるガルバリウム鋼板・塗装ステンレス鋼板・トタンなど。断熱性や強度が強いというメリットがありますが、屋根材同様錆びやすく傷つきやすいというのが難点です。傷がついて塗装が剥がれてしまったところから錆が進行してしまいます。そのまま放っておくと穴が開いたりしてしまい、そこから雨水が建物内に入り込みあまもりしてしまうこともあります。

バルコニー・ベランダ

家のベランダやバルコニーの手すりや笠木部分、床面には金属製の素材が使われていることがあります。ステンレスなど錆びにくい素材を使用していることもありますが、塗装が剥がれたり傷がついて損傷箇所から錆が発生します。錆びだらけになったまま放置すると強度が落ちもろくなってボロボロになります。最悪の場合手すりやベランダ部分が滑落する危険性も。それだけではなく、手すりや笠木部部からも雨漏りがすることもありますので、家全体に悪影響を及ぼします。

サッシ・庇(ひさし)

玄関や窓など、最近はアルミ製のサッシの家が多いですがアルミも腐食し錆が発生します。
錆に強いと言われているアルミサッシが腐食する原因は、汚れ汚れの付着です。ホコリやチリ、排気や砂、潮風などが付着し腐食が進みます。その汚れを放っておくと、雨や湿気やより腐食性水溶液になってサビの発生が発生します。

エアコンなどの室外機

室外機はファンやモーターなども含め金属製でできています。
室外機の外板は、錆びにくいガルバリウム鋼板が使われていますが、汚れや潮風などの塩分が付着し放置してしまうと錆が発生し、酷くなるとファンモーターが回らなくなったり、基板が錆びて動かなくなるということもあります。

塩害被害により劣化を防ぐ方法

外壁塗装の様子

そもそも塩害は、海風によって運ばれてきた塩分が付着し、その塩分によって屋根や外壁など家の金属部分の劣化を進行させます。大阪など海辺の都市においては、自然現象なので当たり前で仕方がないことで、潮風によって運ばれてきた塩分を阻止することは不可能です。
ですので、なるべく塩分が屋根材や外壁材などの建物につかないようにすることが重要です。

水で洗浄し塩分を洗い落とす

一見地味な作業ですが、塩害被害を加速させないために1年に数回でいいので外壁など建物に付している塩分を洗い流すことが大切です。お持ちのホースを使用し水で軽く洗い流す程度でも十分効果があります。また、屋根については雨で塩分が流されていますのでご自身の洗浄作業は不要です(高所ですので点検は業者に依頼してください)。ただ、雨が直接当たらない場所や掛かりにくいところは洗い流すようにしたほうがよいでしょう。

屋根塗装や外壁塗装を行う

屋根や外壁は、塗装によってメンテナスが基本です。塗装を行うことで、屋根や外壁の防水性や耐久性を保つことができます。ただ、大阪など海辺にお住いのエリアでは、定期的に塗装をしていても塩害により劣化のスピードが速くなりますので、耐用年数を迎えないまま塗装が剥がれてしまうことがあります。という理由から、通常の耐用年数より前倒しで塗装を定期的に行ってください。
例えば、塗装のメンテナンスで使用されているシリコン塗料なら、屋根は10~12年、外壁は12~15年目安で塗膜が剥がれてしまいまので、塩害エリアにお住まいの方はそれより短い期間で塗装を行う方がよいでしょう。
また、塗料の中にはで塩分などの汚れが付きにくい低汚染塗料がありますので、錆に強く汚れに強い塗料を使用するのも効果的です。

塩害に強い屋根材・外壁材とは

ガルバリウム鋼板の金属屋根

塩害によって錆をなるべく発生させないためにも、錆に強い屋根材や外壁材を選べば劣化のスピードをゆるやかにすることができます。

ステンレス

屋根材や外壁材で、ステンレス製素材のものがあります。ステンレスは一般的に錆びにくく劣化しにくいのが特徴とされています。加えて、耐用年数は50年と言われていますのでメンテナンスの手間がかからないこともメリットの一つです。
錆びによる劣化を防げて長持ちする一方で、金属製なので防音性や断熱性は低く傷つきやすいことがデメリットです。傷がついたところから錆が発生しますので、定期的な点検やメンテナンスを行うことをおすすめします。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、ステンレス同様錆びに強く耐久性に優れています。
ガルバリウム鋼板がなぜ錆に強いのかというと、耐食性の高いアルミニウムや亜鉛で鉄板をコーティングしているからです。また、ガルバリウム鋼板屋根は塗装することができますので、塗装によって更に塩害から家を守ることができます。

まとめ

海の風景

大阪をはじめとし日本は海に囲まれた街が多くありますが、その地域では塩害が多いのは事実です。
錆は家を傷めてしまう原因になりかねませんし、錆を放置することで雨漏りを誘発しゆくゆくは家全体に悪影響を及ぼしかねません。海辺に住んでいるから仕方ないとあきらめずに、定期的なメンテナンスと修繕を行うことをおすすめします。

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