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雨漏り修理の基礎知識
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押入れから雨漏りが起こる原因と対処法

押入れから雨漏りしているけど、どう対処したらよいのかお困りではありませんか?

押入れの雨漏りは経年劣化や自然災害で起きたり、屋根や外壁などさまざまな場所から発生したりします。そもそも、どうして雨漏りが起きるのか原因を知りたいですよね。

そこで今回は、押入れから雨漏りが起こる原因と対処法について解説します。

押入れから雨漏りが起こる3つの原因

押入れから雨漏りが起こる原因は主に以下の3つがあります。

  • 経年劣化
  • 自然災害
  • 施工不良

それぞれ解説します。

【原因①】経年劣化

瓦の割れ

押入れから雨漏りが起こる1つ目の原因は、経年劣化によるものです。雨漏りが起こる場所については後述する「雨漏りが起こりやすい場所」で詳しく説明しますが、もっとも起こりやすい場所としては屋根です。

屋根は太陽からの直射日光や雨風の影響を一番に受ける場所です。そのため、劣化するのも早くなります。使用している屋根の種類にもよりますが、一般的な耐用年数は以下になります。

屋根の種類 耐用年数 メンテナンス時期
瓦屋根 50〜100年 20〜30年
スレート屋根 15〜25年 7〜8年
トタン屋根 10〜20年 10〜15年
金属屋根 30〜40年 15〜20年
野地板 20〜30年 葺き替え時
ルーフィング(防水)シート 10〜50年 葺き替え時

経年劣化で屋根が傷んでくると、屋根材のズレや剥がれ、割れ、めくれなどが起こります。瓦屋根であれば漆喰の剥がれなどが起こると、隙間から雨水が浸入し雨漏りにつながります。

【原因②】自然災害

 棟板金の不具合

押入れから雨漏りが起こる2つ目の原因は自然災害です。台風や大雨・強風の際、飛来物によって屋根材が破損することがあります。大雨の際は、排水溝のオーバーフローによって雨水が処理しきれずに、外壁などを伝って雨漏りにつながることがあります。

また、地震の揺れによって屋根材がズレたり、外壁にひびが入ることで隙間から雨漏りが起こることもあります。自然災害のあとは家の状態を確認しておくことが重要です。

【原因③】施工不良

3つ目の原因は、業者による施工不良です。正しく設置されていない、誤った方法で取り付けられていることで雨漏りを起こすこともあります。コーキングや防水処理がされていなかったり、塗装が正しい工程で塗られていないなどです。

新築時や補修工事後すぐに押入れから雨漏りしているようであれば、施工不良の可能性が高いです。新築時であれば住宅瑕疵担保責任保険が適用になります。

住宅瑕疵担保責任保険は、新築引き渡しから10年以内に不具合があった場合に、施工を行った業者に保険金が支払われる制度です。住宅瑕疵担保責任保険が適用になれば依頼側は無償で修理が可能となります。

年数が経ったあとの補修工事では適用になりません。その際は、業者の独自保険を利用します。独自保険があるかどうかは工事前の見積もりの段階で確認するとよいでしょう。

押入れから雨漏りが起きた時の対処法

押入れから雨漏りが起きた時の対処法は以下のとおりです。

  • 応急処置を行う
  • 雨漏り修理専門業者へ依頼して雨漏り調査を依頼する

それぞれ解説します。

応急処置を行う

押入れから雨漏りが起きたら、まずは応急処置をしましょう。応急処置をすることで雨漏りの被害を最小限に抑えられます。

初動対応が良ければ修理費用も高額にならずに済む可能性があります。押入れの天井からポタポタと雨水が落ちてくるようであれば、バケツを使って雨水を受け止めましょう。バケツの中に雑巾やタオルを敷いておくと、水ハネも防げるのでおすすめです。

押入れの壁の隙間から雨漏りしている場合は、雑巾やタオル、吸収シートを置いて雨水を吸収しておきましょう。吸収シートはホームセンターでも手に入りますので、万が一を想定して常備しておくことをおすすめします。

吸収シートは5〜10分程度で10リットルほどの雨水を吸ってくれます。天日干しをすれば再利用も可能です。また、屋根の破損がわかった場合でも、屋根に登っての作業は転落の危険があるため専門業者に任せてください。

雨漏り修理専門業者へ依頼して雨漏り調査を依頼する

最低限の応急処置ができたら、すみやかに雨漏り修理専門業者へ依頼してください。応急処置はあくまで雨漏りの進行を遅らせるだけです。放置すると押入れ以外にも被害が広がってしまうこともあります。

雨漏りの原因と発生箇所の特定には、専門的な知識や経験が必要です。プロでも難しいことがあるため、素人の方が特定するのは難しいでしょう。雨漏りの修理は、豊富な実績がある専門業者へ依頼することが大切です。

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押入れの雨漏りを放置するリスク

シロアリ被害

押入れの雨漏りを放置すると以下のようなリスクがありますので、放置せずに早急に雨漏り修理専門業者へ依頼するようにしてください。

  • カビが生える
  • シロアリが発生する
  • 健康被害が起こる
  • 修理費用が高くなる

それぞれ解説します。

カビが生える

押入れの雨漏りを放置すると起こるのがカビの発生です。押入れは普段締め切っていることが多く、湿気がこもりやすい場所でもあります。布団をしまっている場合はダニの発生も招いてしまいます。

カビやダニは気温が20〜30℃、湿度60〜80%以上になると活発になります。隅にたまったホコリも栄養分として吸収するため、定期的に換気や掃除をして繁殖を防ぐようにしましょう。

シロアリが発生する

シロアリは湿った環境を好み、建物の柱や基礎などを食べてしまいます。柱や基礎が削られてしまうと建物の強度が著しく低下し、耐震性にも影響するため地震が起きたら最悪の場合倒壊する可能性もあります。

健康被害が起こる

健康被害は主にカビの発生によるものです。カビの胞子を吸い込むことでくしゃみや鼻水などのアレルギー症状、肺炎や喘息などの呼吸器症状を引き起こします。

布団にダニが付着すると、噛まれることで肌の赤みや痒みが発生し、数日は悩まされてしまいます。適切なケアをしないと湿疹となって広がったり、色素沈着など肌荒れに悩まされてしまいます。

修理費用が高くなる

雨漏りを放置すると被害が拡大してしまい、思わぬ高額な修理費用を支払うことになるかもしれません。早急に対処すれば部分補修のみで済んでいたところ、放置したことで屋根全体を交換しなければいけない葺き替え工事になってしまうこともあります。

葺き替え工事となれば80〜200万円ほどかかってしまいます。シロアリが発生すれば、別途駆除費用も発生するため、早めの対処が重要です。

雨漏りが起こりやすい場所

押入れから雨漏りが発生した場合、さまざまな箇所が原因で発生する場合があります。雨漏りが起こりやすい場所としては以下が考えられます。

  • 屋根、屋上
  • 外壁
  • 窓サッシ、天窓
  • ベランダ、バルコニー

それぞれ解説します。

屋根・屋上

【各種屋根材編】雨漏りが起こった際の症状一覧

「押入れから雨漏りが起こる原因」の章でも解説しましたが、雨漏りの原因は屋根や屋上から発生することが多いです。経年劣化で屋根材が傷んだり自然災害の影響を受けることで雨漏りにつながります。また、業者の施工不良によって起こることもあります。

陸屋根など傾斜がほとんどない屋根の場合は、防水塗料や防水シートの劣化によって雨水が溜まってしまい、屋根材に染み込むことで雨漏りにつながります。加えて、排水溝に落ち葉やゴミが詰まり、雨水が正しく排出されずに壁を伝って雨漏りにつながる場合もあります。

外壁

ひび割れ

外壁が劣化するとひび割れや剥がれなどが起こり、ひび割れなどの隙間から雨水が浸入し雨漏りを起こします。また、外壁材の継ぎ目や屋根との取り合い部分に施工されるコーキング剤の劣化が原因の場合もあります。

コーキング剤も劣化するとひび割れたり、コーキング剤の痩せが起こり、縮んで空いた隙間から雨漏りを起こします。

窓サッシ・天窓

窓枠のコーキングの雨漏り修理

窓サッシや天窓の四隅から雨水が浸入し雨漏りするのも、雨漏りの原因として多くあります。原因としては窓サッシや天窓周辺に充填されるコーキングの劣化です。

天窓の場合は、設置する際は雨漏りを防ぐために、コーキング以外にも野地板や防水シートを設置します。天窓設置から10年程度経過していれば、野地板や防水シートの寿命を迎えている可能性がありますので、交換が必要です。

ベランダ・バルコニー

ベランダやバルコニーの防水塗料や防水シートが劣化すると雨漏りにつながります。ベランダやバルコニーも紫外線の影響や雨風の影響を受けやすい場所です。

ベランダやバルコニーに汚れが目立ったり、雨水が溜まりやすくなってきたらメンテナンスが必要です。また、排水溝もゴミが詰まりやすい場所のため、定期的な掃除が必要です。

押入れの雨漏りの箇所を見つける方法

押入れの雨漏りを発見した場合、調査を行い雨漏りの原因と発生箇所を特定させることが重要です。雨漏りの調査方法は主に以下の4つがあります。

  • 目視調査
  • 散水調査
  • 赤外線(サーモグラフィ)調査
  • 発光液調査

一つずつ解説します。

目視調査

目視調査はその名の通り、雨漏りと想定される箇所を直接目で見て確認する方法です。屋根や屋根裏に上がり雨漏りの痕跡がないかを確認します。

目視調査の精度は経験が左右されるため、経験豊富な職人であれば特定できる可能性は高いでしょう。調査費用は無料〜3万円程度です。業者によっては費用がかかる場合もあります。

散水調査

散水調査は、雨漏りの想定箇所に直接水をかけて、雨漏りを再現する方法です。ホースや高圧洗浄機などを使用して調査します。直接水をかけて再現するため、目視調査より高い精度が期待できます。一般的によく使用される方法です。

費用は3〜20万円程度かかり、調査範囲によって費用は異なります。

赤外線(サーモグラフィ)調査

赤外線(サーモグラフィ)調査は、建物全体を赤外線カメラを使用して調査する方法です。温度の変化によって水の流れを見分けるため、壁の内部や断熱材に染み込んだ雨水も特定できます。

三脚を立てて家の外周から撮影するため、家の周辺にある程度の広さを必要とします。費用は18〜50万円程度と高額になります。

発光液調査

雨漏りの想定箇所に、発光液を混ぜた薬剤を流し込み、赤外線を当てて雨水の浸入口を特定させる調査方法です。散水調査で雨漏りの箇所を特定したのち、雨漏りの箇所が複数に及んでいないかを確認する場合に用いられます。費用は10〜25万円程度かかります。

押入れからの雨漏りを放置してはいけない理由

ポイント

押入れの雨漏りは、普段あまり目につかない場所のため気が付きにくいです。発見した時にはすでに進行しているケースも多くあります。押入れの雨漏りを発見したら絶対に放置してはいけません。

雨漏りを放置するとカビが発生し、くしゃみや皮膚炎などのアレルギー症状や、喘息や肺炎などの呼吸器症状を引き起こす恐れがあります。雨漏りが進行するとシロアリが発生し、柱や基礎にダメージを受けて家の耐久性や資産価値低下を招いてしまうため、すみやかに修理することが大切です。

押入れからの雨漏りを安く抑えるポイント

コスト

押入れから雨漏りした場合、安く抑えるポイントは以下のとおりです。

  • 雨漏りを発見したらすぐに修理を依頼する
  • 火災保険を活用する
  • 複数の業者から相見積もりを取る

それぞれ解説します。

雨漏りを発見したらすぐに修理を依頼する

雨漏りを発見したらすぐに雨漏り修理専門業者へ修理依頼することをおすすめします。雨漏りは放置すればするほど被害が拡大してしまいます。

部分補修で直ればよいですが、被害が拡大すると屋根全体の葺き替え工事や外壁材の張り替えなど大規模な工事になる場合があります。そうなると修理費用も高額となってしまいます。修理費用を抑えるためにも、早めの対応がとても重要です。

火災保険を活用する

雨漏り修理に火災保険が適用になる場合があります。条件としては「自然災害」のみです。台風や大雨によって受けた損害であれば火災保険が適用となり、費用を抑えられる可能性があります。

火災保険が適用になる条件は加入している保険の内容や、保険会社の損害鑑定人の判断によるため絶対に使える保証はありません。免責を設定している場合は、免責金額にもよります。

火災保険の詳しい条件や申請内容に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。

複数の業者から相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることで、余計に費用を払わずに済みます。見積もりは2〜3社程度がよいでしょう。あまり取りすぎてしまうと決めるのに時間がかかってしまいます。

2〜3社から見積もりを取ることで修理費用の相場が把握できるだけでなく、業者の見極めもできるようになります。見積り価格が同じようであれば、見積もりの内容が詳細に書かれていたり、質問に対する返答も的確かどうかが判断基準となります。

まとめ

今回は、押入れから雨漏りが起こる原因と対処法について解説しました。雨漏りの原因は主に以下の3つです。

  • 経年劣化
  • 自然災害
  • 施工不良

雨漏りが起きたらすぐに応急処置をして、雨漏りの被害を拡大させないことが大切です。雨漏りを放置するとカビやシロアリが発生し、健康被害を起こしたり修理費用も高額になったりします。

雨漏り被害を拡大させないためにも、応急処置後は早めに雨漏り修理専門業者へ依頼することが大切です。雨漏り修理業者を探す場合は「雨漏り修理の達人」がおすすめです。

雨漏り修理の達人は、厳しい審査基準をクリアした業者のみが登録しています。全国の雨漏り修理業者が登録されていますので、お住まいの近くの修理業者がすぐに見つかります。

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