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トヨタホームで雨漏り!修理の保証内容や費用について

トヨタホームで家を建てた方の中にも、「築10年を過ぎた頃から雨漏りが心配」「定期点検で雨仕舞の指摘を受けた」という声が増えています。

住宅の品質に定評のあるトヨタホームですが、雨漏りはどんな住宅でも起こりうるトラブル。だからこそ、保証制度の範囲や、保証対象外になった場合の対応策をきちんと知っておくことが重要です。

この記事では、トヨタホームの「長期保証制度」の内容と、雨漏りが発生した際の対応フロー、費用相場について詳しく解説します。

トヨタホームの保証制度

初期保証30年「構造躯体・防水保証」

トヨタホームの大きな特長として、「構造躯体および防水部分について30年間の長期保証」が標準で付帯されている点が挙げられます。この保証は、住宅の基本性能である耐震性・耐久性を長期にわたって確保するためのものですが、雨漏りに直結する“防水部分”も保証対象に含まれています。

具体的な保証対象箇所は以下の通りです。

屋根の防水処理部分

瓦やスレートなどの屋根材だけでなく、その下に敷かれている防水シート(ルーフィング)、雨仕舞い処理部分までが対象です。

外壁の防水処理部分

サイディングやALCパネル、モルタルなど外壁材の継ぎ目(シーリング部分)や塗膜の防水層が含まれます。

サッシまわりの防水

窓枠の取合い部分、サッシまわりのシーリングや防水テープが対象。ここが甘いと吹き込み雨などで室内に漏水することがあります。

バルコニー・屋上の防水層

FRP防水やウレタン防水、シート防水などの施工部分。防水層のひび割れや剥がれがあると、階下への漏水リスクが高まります。

保証を受け続けるための条件

この30年保証は「放っておいてもずっと続くもの」ではありません。トヨタホームでは10年ごとの定期点検を受けること、点検時に必要とされた有償メンテナンス(シーリング打ち替え、防水層再施工等)をきちんと実施することが保証継続の条件となっています。

定期点検は以下のスケジュールで実施されます。

  • 引き渡し後 3ヶ月・1年・2年(初期不良確認)
  • 5年目以降は5年ごと(10年・15年・20年・25年・30年)

特に「10年・20年目の有償メンテナンス」を怠ると、それ以降の保証継続が認められない場合があります。

保証が適用されないケース

以下のような場合は、たとえ保証期間内であっても「保証対象外」となる可能性が高くなります。

1. 定期点検・メンテナンスを受けていない場合

保証制度は「定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで性能を維持する」という考え方に基づいています。そのため、点検を怠ったり、必要な修繕提案を無視して放置していると、保証対象外となることが多いです。

2. 経年劣化による自然消耗

外壁シーリングのひび割れや防水層のトップコート剥がれなど、築年数相応の劣化については「自然消耗」と判断され、保証対象外とされるケースがあります。この場合、施主側で有償メンテナンスを行う必要があります。

3. 台風・地震などの自然災害による損害

自然災害(風災・雪災・地震・噴火・津波など)による破損は、住宅メーカーの保証範囲外となります。ただし、火災保険の「風災補償」などが適用できるケースもあるため、併せて確認することが大切です。

4. 排水口の詰まりなど施主の管理不足が原因の場合

バルコニーの排水口にゴミが詰まっていたり、雨樋の落ち葉詰まりによる逆流で雨漏りが発生した場合、これは施主の管理義務範囲となり、メーカー保証の適用外とされます。日常の簡単な清掃を怠らないことが、保証トラブルを防ぐためにも重要です。

ポイント

  • 「30年保証」は、定期点検と適切なメンテナンス実施が必須
  • 台風や地震などの自然災害による雨漏りは火災保険の適用対象
  • 日常の清掃・点検記録をしっかり残すことが、保証適用のカギ

雨漏りトラブル事例

トヨタホームでは「構造躯体・防水30年保証」が大きな魅力ですが、実際の保証運用においては施主側の日常管理やメンテナンス履歴が非常に重視されるケースが多くあります。

ここでは、インターネット上に寄せられている実際の相談事例から、「どのようなトラブルが発生し」「なぜ保証対象外となったのか」を具体的に紹介し、保証トラブルを回避するためのポイントを解説します。

事例1:築15年目 外壁シーリング劣化による雨漏り

ある施主様は、築10年目の定期点検時に「外壁目地シーリングの劣化」を指摘され、メーカー側から有償でのシーリング打ち替え工事を提案されていました。しかし、当時は外観上の異常が特に目立たず、「まだ大丈夫だろう」と判断し、費用面からメンテナンスを先送りしてしまったのです。

その後、築15年目の大雨で、劣化したシーリング部分から雨水が侵入。室内の壁紙に雨染みが発生し、急遽トヨタホームのカスタマーサービスへ修理依頼。しかし、過去の点検履歴を確認した結果、「当時メンテナンス提案を受けていたにも関わらず、施主判断で対応を見送った」という理由で保証対象外と判断され、全額施主負担でのシーリング打ち替えと内装補修工事となりました。

事例2:バルコニー排水不良による雨漏り

別の事例では、築12年目の住宅でバルコニー排水口(ドレン)に枯葉やゴミが詰まり、雨水が排水されずにバルコニー床に滞留。最終的に室内側の天井裏に浸水し、階下の天井に大きな雨染みができてしまいました。

トヨタホームに調査を依頼したところ、排水口詰まりによる逆流が原因と特定され、「施主の管理範囲の不備」として保証適用外と判断。この場合も自己負担で排水口清掃、防水層補修、内装復旧工事が必要となり、修理費用は50万円以上に及んだとのことです。

なお、このケースでも定期点検時に「バルコニー排水口のゴミ詰まりには注意するよう指導を受けていた」ものの、実際に清掃が行き届いていなかったことが保証適用外の決定打となっています。

事例から学ぶ「保証が無効になる典型パターン」

これらの事例に共通しているのは、以下の2点です。

  1. 定期点検時に指摘されたメンテナンスを先送りにしていた
  2. 施主が日常的に管理すべき箇所(排水口など)を放置していた

トヨタホームの保証はあくまで「メーカーが定める点検・メンテナンス計画に沿って施主が適切な管理をしていること」が前提となります。たとえ保証書に「防水30年保証」と明記されていても、施主側の対応次第で“対象外”とされるケースは少なくないのです。

保証トラブルを防ぐために意識すべきこと

雨漏り修理の専門家として、以下のポイントは絶対に押さえておくべきです。

点検履歴・メンテナンス履歴は必ず「書面で残す」

口頭でのやり取りや点検時の説明だけでなく、メーカーから渡される報告書やメンテナンス提案書はすべてファイリングして保管しましょう。

「まだ大丈夫」と自己判断せず、メンテナンス提案には素直に対応

専門家が必要と判断しているメンテナンスは、先延ばしにせず実施することが長期的に見てコスト削減にも繋がります。

バルコニー排水口・雨樋の清掃は「施主の管理義務」

月1回程度でも構いません。枯葉やゴミを取り除くことで、排水不良による雨漏りリスクは大幅に低減します。

保証が切れてしまった場合でも火災保険や第三者診断を活用

台風・強風・雹害などが原因の場合は火災保険が使える可能性もありますし、メーカー判定に納得がいかない場合は「雨漏り診断士」による第三者調査も有効です。

雨漏りが発生した場合の対応フロー

トヨタホームで雨漏りが発生した際は、慌てずに順序立てて対応することが非常に重要です。特に「状況の記録」と「保証の可否確認」をしっかり行うことで、後のトラブルを防ぐことができます。

1.雨漏り箇所を写真・動画で記録

まずは、雨漏りしている箇所をスマートフォンなどでしっかり記録しましょう。

  • 天井や壁のシミ、クロスの浮きや剥がれ
  • 雨が降っている際の水滴の様子
  • カビ臭や湿気を感じる部分の動画記録

特に「雨天時にどこから水が漏れてくるか」の映像は、調査時に非常に役立ちます。施工業者が現場に来たときに雨が降っていない場合でも、記録があれば状況を正確に伝えられるのです。

2.トヨタホーム カスタマーセンターに連絡

次に、トヨタホームのカスタマーセンターに連絡し、雨漏りの状況を伝えます。

  • 契約者氏名
  • 物件の住所
  • 雨漏りが発生した日時や状況
  • 記録した写真・動画の有無

カスタマーサポートが窓口となり、現地調査の日程調整を行います。

3.現地調査(無料点検範囲内なら無償対応)

調査担当者が訪問し、以下のポイントを確認します。

  • 屋根材のズレや破損
  • 外壁シーリングの劣化や亀裂
  • バルコニーの防水層状態
  • サッシ周りや排水口の状況

【重要ポイント】

  • 築年数や過去の点検・メンテナンス履歴に応じて、無料点検範囲か有償点検となるかが判断されます。特に「10年ごとの有償メンテナンスを実施しているか」が判断基準となるため、履歴管理が大切です。

4.保証適用可否の判定

現地調査後、保証書・点検履歴をもとに保証の適用可否が判定されます。

  • 保証対象内の場合:無償での修理対応
  • 保証対象外の場合:修理費用の見積書提示

保証外となる主なパターンは「定期点検・メンテナンス履歴の不備」「経年劣化と判断された場合」「施主管理部分(排水口の詰まり等)の不備」などが挙げられます。

5.修理内容と費用確認後、施工開始

見積もり内容に納得した場合、正式に修理契約を結び、修理作業が始まります。この際、火災保険が適用できるかどうかの確認も並行して進めるのがポイントです。特に台風や強風、雹害が原因の場合は、火災保険の「風災補償」が適用されるケースが多いため、業者と相談しながら進めましょう。

保証対象外の場合に取れる対策

火災保険の「風災補償」を活用

トヨタホームの保証が適用されない場合でも、台風や強風・雹害による破損であれば火災保険が使える可能性があります。

  • 保険申請の際は、被害発生から3年以内が申請期限となっているため、早急な手続きが必要です。
  • 修理業者に依頼し、被害箇所の写真撮影・修理見積書の作成をお願いしましょう。
  • 申請にあたっては、火災保険の証券を確認し、適用条件をしっかり把握しておくことも重要です。

第三者診断の活用

「保証対象外」と言われたけれど納得がいかない…。

そんなときは、第三者機関による診断を受ける選択肢も有効です。

  • 雨漏り診断士や外装専門業者に調査依頼をすれば、メーカー側の診断結果と照らし合わせる形で原因の特定が可能です。
  • 中立的な立場からの診断結果をもとに、適正価格での修理提案が受けられるため、トラブル回避に繋がります。
  • また、必要に応じて「雨漏り修理の達人」などの専門業者紹介ポータルサイトを活用し、複数の業者から相見積もりを取るのも効果的です。

雨漏りを防ぐために施主ができること

トヨタホームに限らず、住宅の雨漏りリスクを最小限に抑えるためには、「建てた後の管理とメンテナンス」が極めて重要です。保証書に「防水保証30年」と書かれていても、それが自動的にすべて無償で対応されるわけではありません。施主自身の「適切な維持管理」こそが、保証を活かすカギとなります。

1. 5年ごとの定期点検を欠かさず受ける

トヨタホームでは、10年ごとの有償メンテナンスの実施が保証延長の条件ですが、その前段階として5年ごとの定期点検を受けることが前提となっています。この点検は、屋根・外壁・バルコニー・シーリングの状態を確認するもので、劣化の兆候を早期に発見する大切な機会です。

「まだ大丈夫だろう」と思わずに、必ず5年ごとの点検を受けましょう。

2. 外壁シーリングや防水層のメンテナンスを10年〜15年ごとに実施

屋根や外壁の防水性能は、年月とともに確実に劣化します。特に外壁目地のシーリング(コーキング材)は、10年程度で硬化・ひび割れが進行し、そこから雨水が浸入するリスクが高まります。

  • 外壁シーリングの打ち替え:10年〜15年目が目安
  • バルコニー防水層のトップコート再施工:10年ごとに推奨

定期点検時に指摘されたメンテナンス提案を「予算がないから」と先延ばしにすると、いざ雨漏りが起きた際に「保証対象外」と判断されるケースが多い点に注意が必要です。

3. バルコニー排水口・雨樋のゴミ除去をこまめに行う

意外と多いのが「排水不良による雨漏り事故」です。

  • バルコニーの排水口(ドレン)に落ち葉やゴミが詰まる
  • 雨樋に泥や枯葉が溜まり、雨水が溢れる

これらは「施主管理範囲」とされることが多く、トラブル発生時に保証適用外と判断される典型的な原因になります。

月に1回の簡単な掃除でも、雨漏りリスクを大幅に減らすことが可能です。

4. 点検・補修履歴は必ず書面で残す

トヨタホームの長期保証は、過去の点検記録やメンテナンス履歴が重要な判断材料になります。

  • 定期点検時の報告書
  • メンテナンス工事の施工報告書・写真
  • 提案された修理内容と施主側の対応記録(断った場合も含めて)

これらをきちんとファイリングし、将来のトラブル時にすぐ提示できるようにしておくことが、保証トラブルを未然に防ぐ有効な手段です。

ポイント

雨漏りの修理費用は、軽微なうちに対応すれば数万円で済むことが多いですが、放置すると50万〜100万円以上の大規模工事になるケースも珍しくありません。

「保証があるから安心」ではなく、日常の管理と点検時の早期対応が、住まいを守る最良の方法です。

「点検の提案を受けたが、内容や費用が不明瞭で迷っている」

「保証の範囲外と言われたが納得できない」

こうした場合は、「雨漏り修理の達人」で実績ある第三者の専門業者にセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
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トヨタホームで雨漏り修理を依頼する際の費用目安

修理内容 費用相場
雨漏り調査(目視・赤外線カメラ) 0〜5万円
屋根・外壁の部分補修 10〜30万円
バルコニー防水層再施工 30〜50万円
大規模修繕(屋根・外壁全面) 100万円〜

※火災保険適用や保証対象の場合は、自己負担が軽減されることもあります。

まとめ

トヨタホームは30年保証が付帯しており、防水トラブルへの備えは万全に見えます。しかし、施主側の管理やメンテナンス履歴が不十分だと保証対象外になることも多いため、油断は禁物です。

「保証が使えない」「メーカーに頼むと費用が高そう」と感じた場合は、火災保険や第三者診断の活用、専門業者への直接相談が選択肢になります。

「雨漏り修理の達人」では、厳選された優良業者を簡単に比較・相談できるため、初めての方でも安心して修理依頼が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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