ピッタリの雨漏り修理の達人は見つかりましたか?
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
今一番多く使われている屋根材は何だと思われますか?
昔多かった瓦屋根はだんだん減っており、一時期はスレート屋根がトップシェアを占めていましたが、そのスレートに代わって近年注目を最も集めているのは金属屋根です。
金属屋根は耐久性の高さとその軽さによって耐震性も向上するため、新築やリフォームでシェアをのばしています。
リフォームで屋根を葺き替える際に雨漏りに強い屋根がいいという方もおられるのではないでしょうか?
人気の金属屋根にも様々な屋根の種類があります。中でも雨漏りに強いと言われている「立平葺き」についてメリットやデメリット、メンテナンス方法などを詳しくご紹介いたします。
屋根選びにお悩みの際にぜひ参考にされてみてください。
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軽くて耐震性も高い金属屋根。
金属屋根は大きく分けて軒に対して水平に横方向に葺いていく「横葺き」と、垂直に縦方向に葺いていく「縦葺き」に分けられます。
立平葺きは縦方向に葺く縦葺きの屋根です。縦長の長尺の金属板を縦方向に葺きます。
瓦やスレートのように屋根材一つ一つを張り付けていくわけではなく、一枚一枚が長く、棟から軒までが一枚の金属板のため排水性が高くなるのが特徴です。
立平葺きにはガルバリウム鋼鈑が用いられます。
以前は金属屋根といえばトタンでしたがトタンは錆びやすく耐用年数も5年~10年程度と短いのが難点でした。
ガルバリウム鋼板は、トタンを改良した比較的新しい金属材です。
トタンもガルバリウムもめっきによって中の鉄を保護しており、トタンのめっき成分はほぼ亜鉛のみですが、ガルバリウムは、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のめっきであり、アルミニウムを加えることでトタンの約3~6倍の錆びにくさを獲得し、耐用年数も20年と丈夫な材質として屋根材のみでなく板金などにも広く使用されています。
またガルバリウム鋼板は瓦の1/10~1/8と非常に軽量であり耐震性も高いのが魅力です。
立平葺きはガルバリウム鋼板のこうした特性を活かし、軽量で長持ちする屋根として広く採用されています。
立平葺きによく似た屋根に「瓦棒葺き」があります。
瓦と名前にありますが瓦屋根とは関係がなく、同じ金属屋根の葺き方の一種です。
ぱっと見た感じよく似ていますが、継ぎ目部分の太さがやや異なります。
「瓦棒」とは、金属屋根同士を固定するために一定間隔で敷かれた木材を指します。
瓦棒葺きは昔のトタン屋根でよく使用されており、瓦棒屋根=トタン屋根と呼ばれることもあります。
瓦縦葺きの屋根は、木材の芯木となる瓦棒を釘を打って垂木に固定し、コの字型になるよう折り曲げた金属板の溝板を瓦棒の間にはめ込んで、上からキャップという押さえをかぶせて釘で固定します。
瓦棒葺きは狭い場所でも施工ができますが、瓦棒が木材のため、固定している釘が劣化したり、軒先から侵入した水によって芯木が腐食するというデメリットがありました。屋根を固定している瓦棒が腐食すると、強風などで剥がれてしまうこともありました。
そのため、その後瓦棒がない「心木なし瓦棒葺き」が開発されました。
芯木の代わりに通し吊子という部材を用い、溝板と通し吊り子をドリルネジで留め、上からキャップをかぶせて金属同士を組み合わせて折り曲げて固定するハゼ締めをして固定します。
現在ではこの心木なし瓦棒葺きはあまり用いられず、立平葺きが主流となっています。
瓦棒葺きとは?メリットやデメリット、メンテナンス費用などを解説
金属同士を結合させるのには様々な方法があり、屋根の葺き方によって色々異なります。
立平葺きにはハゼ式と嵌合式の二つのジョイント方法があります。
元々はハゼ式のみであり、立平葺きのことを縦ハゼ葺きと呼ぶ場合もあります。
ハゼ式は、結合したい金属同士を組み合わせて折り曲げてジョイントします。立平葺きでは縦向きに巻き込んで立ち上げて仕上げます。
ハゼを手ガチャと呼ばれる工具などで施工するため職人の技術が求められます。
一方の嵌合式は凸部と凹部を屋根材に作っておき、凸部に凹部を上からパチンと嵌(は)めこんでいく形式です。
金属を折りこんでいくハゼ式よりも手間がかからず、工数の削減が出来、工事も早く終わるため嵌合式が登場してからは嵌合式の需要が増えています。
嵌合式の立平葺きの屋根材では、稲垣商事の「スタンビー455」、セキノ興産の「立平ロック」などがあります。
立平葺きは芯材も必要ないため、木材が腐食する心配がありません。またガルバリウム鋼板を用いているので耐久性も高く、メンテナンス性に優れています。
立平葺きは、一枚の縦長の金属板を縦方向に葺き、間に水平の継ぎ目がないため非常に排水性の良い作りとなっています。
また嵌合式の立平葺きは金属を巻いて結合するハゼ式よりも水密性が高く、雨が内部に入りにくい構造となっているので雨漏りしにくい形状をしています。
屋根の傾斜のことを勾配といいますが、水はこの勾配が急であるほどスムーズに流れ排水性が高まり雨漏りするリスクも減ります。
緩い勾配の屋根は水の流れが悪いため、排水性の悪い屋根材は施工できません。屋根材によって施工できる勾配が決まっており、立平葺きは0.2寸や0.5寸などの緩い勾配でも施工できる製品があります。
庇や下屋などの緩い勾配屋根の場合に向いている葺き方です。
立平葺きは長尺の屋根材を一気に施工するため、瓦やスレートなど一枚一枚固定していく必要のある屋根材に比べると短い工期で施工が可能です。
特に嵌合式の屋根材は嵌合部分をはめ込んでいくため、手間がかからずたくさんの職人も必要としないため工期が短くなります。工期が短く少ない人数で施工できればその分工事費用も安くなります。
施工面積の大きな建物には特に有効な葺き方です。
素材であるガルバリウム鋼板は1㎡当たり4~5kgと非常に軽量なため、建物にかかる負荷を減らすことができます。
また屋根が軽いとその分建物の重心が低くなり、地震発生の際の揺れも軽減することができます。
立平葺きは金属屋根のため、金属の特性である熱伝導率の高さにより夏は熱く、冬は冷たくなります。
特に真夏は70度を超える高温になるため、この暖められた空気が室内に移動して暑くなってしまいます。
断熱材を裏打ちする、遮熱塗料や断熱塗料を塗装するなどの工夫が必要です。
もう一つの金属屋根のデメリットとして雨音が響きやすいというのがあります。
こちらも断熱材や遮音シートを別途施工することで対策が可能です。
立平葺きは一枚の長い金属板を施工していくため、複雑な形状の屋根には向いていません。
現場施工が必要なるとその分施工費用が上がってしまいます。
ドーム型やかまぼこ型の屋根には専用のアールがついた屋根材が販売されているため対応できますが、基本的にはシンプルな切妻屋根や下屋などに向いています。
立平葺きはガルバリウム鋼板を用いて施工されるため耐用年数が約20年あり、メンテナンス性に優れた屋根です。
しかしメンテナンスフリーなわけではありません。適切なメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぎ、長持ちさせることができます。
立平葺きに限らず金属屋根で注意しなくてはならないのが錆です。
ガルバリウム鋼板は錆に強い素材ですが、飛散物による傷ができるとメッキが剥がれてすぐに腐食してしまいます。
また立平葺きは軒先から雨水が侵入しやすく、軒先が劣化しやすいため定期的な点検と必要なメンテナンスを行うことが重要です。
もともと縦葺き屋根は倉庫などの大型の建物で用いられて、その有用性が注目されて住宅でも使用されはじめました。
芯材を用いる瓦棒葺きに代わって縦葺きの主流となりつつあります。
立平葺きは金属屋根です。
瓦屋根は瓦葺き工、金属屋根は板金工がそれぞれ専門としています。
ハゼ式という現場で複数の金属板を組み合わせてハゼ締めする方法は、特に職人の技術が求められます。
また、特に雨漏りしやすい軒先だけでなく、ケラバの雨仕舞など板金の深い知識が求められます。
立平葺きの施工は、金属屋根の施工実績が豊富な板金工事を得意とする業者に依頼すると安心です。
今回は縦葺きの屋根材で現在主流になりつつある立平葺きについてご紹介しました。
昔よく用いられていた瓦棒葺きと異なり芯材として木材を使わないためメンテナンス性が高く、ガルバリウム鋼板を使用するため軽量で耐久性があるのが魅力です。また排水性も高いため雨漏りリスクが低く、勾配の少ない屋根にも葺くことができます。
またとくに嵌合式タイプの立平葺きは水密性が高く、雨漏りしにくい屋根といえます。
カバー工法も行えるため、屋根の葺き替えやカバー工法をお考えの方には立平葺きも検討されてみてはいかがでしょうか。
しかし反面断熱性や遮音性には不安があります。その場合には別売りやオプションで用意されている断熱材を施工することも視野に入れてみてください。
立平葺きのメリットとデメリットを考慮した上でご自宅に最適な屋根選びをされてください。
雨漏り修理の達人では、厳しい審査基準をクリアした経験豊富な達人が揃っています。
屋根選びに迷った場合には相談されたり、立平葺きの得意な職人を探すことも可能です。
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
※営業電話は一切いたしませんのでご安心ください。
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