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雨漏り修理の基礎知識
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屋根の瓦が落ちているのを発見したら?すぐできる対処法と注意点

「家の周りに瓦が落ちている」「屋根を見上げたら瓦がずれていた」

そんな光景を見つけたとき、「ちょっとしたことだから、後で直せばいい」と軽く考えていませんか?

実は、瓦の落下は放置すれば雨漏りや建物の構造劣化、最悪の場合は近隣への被害や人身事故にもつながる、非常に重大なサインです。

本記事では、瓦落下を発見した際にすぐできる対処法、注意点、そして修理にかかる費用の目安まで、雨漏り修理の専門家の視点で詳しく解説していきます。

屋根の瓦が落ちる原因は?

「屋根の瓦が落ちていた!」と気づくと、多くの方が「一体なぜ?」と不安になると思います。実は瓦が落ちる原因は一つではなく、いくつかの典型的な要因があります。それぞれの原因を知ることで、予防の意識を高め、住まいの安全を守ることができます。ここでは主な原因を専門家の立場から詳しくご説明します。

経年劣化や施工不良

まず最も多い原因が、築年数の経過に伴う経年劣化です。瓦自体は非常に耐久性が高い建材で、数十年は使用できるものですが、問題は瓦を支える部分にあります。特に瓦を固定する漆喰(しっくい)は10~20年程度で劣化が進み、ひび割れや剥がれが起きやすくなります。

漆喰が弱くなると、瓦の固定力が低下し、強風や地震の揺れなどの刺激で簡単にズレたり落下したりしてしまいます。加えて、屋根の下地材や棟の構造部分も年数とともに劣化するため、全体として耐久性が落ちている状態になります。

さらに、もともとの施工不良も落下の一因です。新築時や過去の補修時に、瓦の配置や固定方法が誤っていると、通常の耐用年数よりも早く問題が表面化します。専門業者の中には残念ながら知識不足や手抜き工事を行うところもあるため、施工直後でも瓦落下が起こる場合があります。

経年劣化は自然な現象ですが、定期的なメンテナンスで早期発見・対策が可能です。築年数が10年以上経過した住宅は、点検の重要性を意識しておきましょう。

台風や強風などの自然災害

次に重要なのが、台風・強風・大雪・地震などの自然災害による被害です。特に台風の多い地域では、毎年のように強風で屋根の瓦が持ち上がったり、飛ばされたりする被害が報告されています。

瓦屋根は本来、上からの重みには強いものの、横からの風圧や突風には比較的弱いという特性があります。特に台風では、屋根の端や棟部分の瓦が風を受けて外れやすく、落下の危険が高まります。

また、大雪が積もる地域では、雪の重みで瓦がずれたり、凍結と融解を繰り返すことで瓦を固定する部分が劣化し、落下につながることもあります。地震による揺れもまた、瓦のずれや落下を引き起こす代表的な外的要因です。

こうした自然災害後は、目に見える破損だけでなく、瓦のわずかなズレや浮き、固定金具の緩みなど、普段は気づきにくい損傷が発生している場合が多いため、必ず専門家による点検を行うことをおすすめします。

小動物や鳥による破損

意外かもしれませんが、小動物や鳥による被害も瓦落下の原因のひとつです。屋根裏に侵入するハクビシン、アライグマ、イタチなどの小動物は、屋根のすき間を通る際に瓦を動かしてしまったり、強引に押しのけて通路を作ろうとしたりします。

また、鳥が屋根の上やすき間に巣を作ることで瓦の一部がずれたり、隙間が生じることがあります。こうした小さなズレが蓄積すると、やがて重みや風圧で瓦が外れ、落下する危険が高まります。

この種の被害は、屋根裏にフンが落ちている、夜間に天井から物音がする、屋根のすき間に藁や枝が詰まっているなどの兆候が見られることがあります。これらのサインに気づいた場合は、瓦の損傷を含めた点検を早めに依頼しましょう。

瓦が落ちたまま放置するリスク

「瓦が1枚落ちたくらいなら大丈夫だろう」「とりあえず見なかったことにしよう」

そう考えて放置してしまう方は少なくありません。ですが、専門家の立場からお伝えすると、瓦の落下はけっして「ただの見た目の問題」ではなく、放置することで家全体にさまざまな深刻なリスクを引き起こします。ここでは、その具体的なリスクを詳しく解説します。

雨漏りや建物内部の劣化

屋根は、瓦 → 防水シート(ルーフィング) → 野地板 → 断熱材 → 室内、という多層構造で雨水を防いでいます。瓦が落ちると、まず最前線の「瓦」の防御が失われ、防水シートが直接、雨や風にさらされることになります。

防水シートは、もともと瓦の下で補助的な役割を果たすものなので、長期間直接風雨にさらされるようには設計されていません。そのため、紫外線劣化や物理的な傷みが進み、やがて破れや穴が空きます。

一度防水層が破られると、そこから雨水が野地板や断熱材、柱などの構造材にまでじわじわと染み込み、木材の腐食、断熱性能の低下、カビの繁殖といった二次被害が発生します。結果として、屋根だけでなく室内や家全体にまで被害が及ぶこともあります。

建物全体の耐久性低下

屋根の一部の破損は、見た目の小さな問題に見えても、家全体の耐久性に直接関わる重大な問題です。

構造材が腐食したり、カビで脆くなったりすると、地震や強風といった外的衝撃に対する耐久性が著しく低下します。また、屋根は家全体を守る「盾」の役割を担っているため、局所的な弱点があるだけで全体の防御力が大きく落ちることになります。

最悪の場合、耐震基準を満たさなくなったり、重大な倒壊リスクを抱えることになるため、専門家としては瓦の破損を放置しないよう強くお勧めします。

二次被害や近隣トラブル

落下した瓦自体が周囲に与える被害も、見過ごしてはいけない重要なリスクです。

例えば

  • 落ちた瓦が歩行者に当たりケガをさせてしまう
  • 隣家の車や屋根にぶつかって損傷させてしまう
  • 強風で庭や道路に飛ばされ、交通事故を誘発する

こういった場合、修理代や賠償責任が発生し、思わぬ高額負担を背負うことになりかねません。特に近隣トラブルは、金銭的な問題だけでなく、住環境や人間関係のストレス源になるため、決して軽視できないリスクです。

屋根の瓦が落ちているのを見つけたら?すぐできる対処法

原因

屋根の瓦が落ちているのを発見すると、驚きと同時に「どうしたらいいの?」「すぐ修理しないとダメ?」と不安になる方が多いはずです。しかし、慌てて行動してしまうと、かえって大きな事故や被害を引き起こしかねません。ここでは、一般の方が取るべき安全かつ効果的な対処法を専門家の立場からわかりやすくご説明します。

まずは安全確保が最優先

最も大切なのは、まずご自身や家族の安全を確保することです。瓦が落ちてきた場所を確認しようと、興味本位で屋根に登ったり、脚立で高所を覗き込んだりするのは絶対にやめましょう。屋根は見た目以上に滑りやすく、瓦がズレていると踏み外しや崩落の危険があります。

また、瓦が落ちた周囲には近づかず、割れた破片や尖った部分に触れないようにしましょう。お子さんやペットがいる場合は、危険エリアに近づかないよう声をかけるか、立ち入りを制限してください。屋根の確認や修理は専門業者の仕事です。一般の方が無理をすることで二次災害につながるケースは少なくありません。

落ちた瓦の保管・写真記録

落ちた瓦は、割れていてもできるだけ回収し、ひとまとめに保管しておきましょう。修理の際に、瓦の種類やサイズ、色味を確認する参考になりますし、再利用できる場合もあります。

また、損傷箇所や瓦が落下した状況を、スマートフォンやデジカメで写真に残しておくと非常に役立ちます。特に以下のような場面で有効です。

  • 保険会社に火災保険の請求をする場合(風災補償など)
  • 修理業者に被害状況を事前に伝える場合
  • 被害の証拠を残しておきたい場合

写真は複数の角度から撮影し、瓦が落ちた位置、周囲の様子、屋根の損傷箇所(見える範囲でOK)をできるだけ詳しく記録しておきましょう。

応急処置(ブルーシート養生)

屋根の応急処置は本来、知識と装備を持つ専門業者に任せるべきですが、修理までに時間がかかる場合、室内側でできる応急対応をしておくことは重要です。

例えば

  • 室内に雨水が滴り落ちてくる場合は、バケツやタオルを設置して床や家具を保護する
  • 水滴が広範囲に及ぶ場合は、防水シートやビニールで広めに覆う
  • 家具や家電は濡れないように一時的に移動させる

一方、屋根外側でのブルーシート養生(瓦の隙間や穴を覆う作業)は、高所作業になるため一般の方が行うのは非常に危険です。風でシートが飛ばされれば二次被害を引き起こすこともあり、専門業者に依頼するのが鉄則です。

最近では、緊急対応に特化した屋根修理業者も多く、応急処置のみの依頼も可能です。安全第一を心がけ、無理をしないことが大切です。

修理を依頼する前に知っておくべきこと

瓦の落下を発見すると、「すぐに修理しないと!」という気持ちになるのは当然です。しかし、急いで業者に飛びつく前に、いくつか知っておくと役立つ大切なポイントがあります。ここでは、特に押さえておきたい2つのポイントをご紹介します。

火災保険が使えるケースがある

まずぜひ知っておいていただきたいのは、台風、強風、大雪、雹(ひょう)などの自然災害による瓦の落下は、火災保険の「風災補償」の対象となる場合が多いということです。

火災保険というと「火事の時のための保険」と思われがちですが、実は多くの火災保険には自然災害による住宅被害が含まれています。たとえば台風による屋根の損傷、強風で飛ばされた瓦の修理、雪の重みで破損した屋根なども補償の対象になるケースがあります。

ただし、保険の適用には以下のような注意点があります

  • 申請期限(被害発生日から原則3年以内など)を過ぎないこと
  • 自然災害による損害であることが証明できること(経年劣化は対象外)
  • 被害の状況を写真などで記録し、修理見積書などの書類をそろえること

修理を始める前に、まず保険会社や契約内容を確認し、保険が使えるか相談しましょう。保険会社によっては、修理後の申請では補償が下りない場合もあるため、順序を間違えないよう注意してください。

見積もりは複数業者で比較を

修理業者を選ぶ際、焦って最初に見つけた1社に即決してしまうのは避けたいところです。実は、屋根修理の費用や工事内容は業者によって大きく異なることがあります。

以下のような理由から、最低でも2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。

  • 修理内容が適正か(不要な工事を提案されていないか)
  • 提案されている工法や材料が信頼できるものか
  • 工事費用が相場に比べて高すぎないか
  • 保証やアフターサービスが明確に提示されているか

特に、被害状況が複雑な場合は、各社の説明や提案内容をじっくり比較することで、本当に必要な工事を見極められます。また、見積もりを依頼した際の対応(説明の丁寧さ、質問への答え方、誠実さ)も業者選びの大切な判断基準になります。

「雨漏り修理の達人」を活用していただくと、実績のある優良業者を比較検討しやすく、相見積もりのハードルがぐっと下がります。
雨漏り修理の達人問い合わせフォームへ

瓦修理の費用相場と工事内容

工事内容 費用目安
部分補修(瓦の差し替え) 3~10万円
漆喰補修 5~15万円
屋根全面の葺き替え 80~200万円
応急処置(ブルーシート養生) 1~5万円(業者依頼時)

工事費用は瓦の種類、被害範囲、屋根の形状によって変動します。事前の見積もり確認は必ず行いましょう。

瓦落下を防ぐための予防・メンテナンス習慣

瓦の落下は突然起きるトラブルのように見えますが、実は多くの場合、事前の点検や簡単なメンテナンスを続けていれば防げる問題です。住まいを守るために、日頃からどんな習慣を心がけるべきか解説します。

築10年を過ぎたら5年ごとの屋根点検を

住宅の屋根は、築10年を超えると劣化や歪みが少しずつ進行していきます。特に瓦を固定している漆喰部分は10~20年でひび割れや剥がれが起きやすく、瓦のズレや落下のリスクが高まります。

そのため、築10年を過ぎたら5年ごとを目安に、専門業者による屋根点検を依頼するのがおすすめです。専門家の目で屋根全体をチェックしてもらえば、自分では気づけない異常を早期発見できます。早めの補修は、長期的に見て大きな費用を防ぐ最善策です。

漆喰の状態や瓦のズレ・浮きの早期発見

漆喰は、瓦を支える上で非常に重要な部分です。小さなひび割れや剥がれは一見わかりにくいですが、そこから瓦が少しずつズレ始め、最終的に落下事故につながります。

専門家に点検を依頼した際は、漆喰の状態や瓦のズレ・浮きがないかも重点的に確認してもらいましょう。また、普段から庭や近くの道から屋根を見上げ、「瓦が不自然に傾いていないか」「屋根のラインが波打っていないか」など、簡単な目視チェックを行う習慣も役立ちます。

台風・地震後は簡単な目視チェックを

自然災害の後は屋根に大きな負担がかかっています。台風の強風、地震の揺れ、大雪の重みといった外的要因は、瓦をずらしたり、破損させたりする大きな引き金です。

災害後は、家の周囲を歩きながら屋根を見上げ、瓦のズレ、落下、浮き、屋根材の破損がないかを確認してください。小さな違和感でも放置せず、専門業者に相談することで、深刻な二次被害を未然に防ぐことができます。

屋根裏や換気口からの小動物侵入対策も忘れずに

ハクビシンやアライグマ、鳥といった小動物は、屋根の隙間から侵入し、瓦をずらしたり破損させたりすることがあります。特に屋根裏や換気口に破損がないか、侵入跡がないかを定期的にチェックし、必要に応じて小動物対策を講じることも大切です。

侵入経路を塞ぐ、忌避剤を設置する、専門の害獣駆除業者に相談するなど、屋根の健全性を守るための防衛策をしっかり行いましょう。

信頼できる屋根修理業者の選び方

屋根修理は決して安い工事ではありません。だからこそ「どこに頼むか」が、修理の満足度や最終的な出費を大きく左右します。残念ながら、悪質な業者による手抜き工事や不要な高額修理のトラブルは今も後を絶ちません。ここでは、後悔しないために知っておきたい、信頼できる屋根修理業者の選び方をご紹介します。

瓦・漆喰・防水に関する専門知識を持っているか

まず確認したいのは、業者が瓦屋根、漆喰、防水など屋根に関する専門知識を持っているかどうかです。屋根修理は、ただ瓦を置き換えるだけではなく、防水処理や下地の確認、耐久性の確保まで含めて初めて「きちんとした修理」といえます。

業者のホームページや口コミを見て、屋根専門の実績があるか、過去の施工事例が紹介されているかをチェックしましょう。

調査・施工内容を写真や動画で説明してくれるか

信頼できる業者は、調査の段階から修理完了まで、作業内容をしっかり説明してくれます。特に、屋根の上のように依頼者が直接見られない場所は、写真や動画で作業内容を報告してくれるかどうかが重要です。

具体的な破損箇所、修理の必要性、施工中の様子、完了後の仕上がりを視覚的に見せてもらうことで、「何をやってくれたのか」が納得でき、安心感にもつながります。

修理後の保証が明確についているか

「修理したのに、数か月後に同じ場所からまた雨漏りが…」という声は少なくありません。だからこそ、修理後の保証内容が明確に説明される業者を選ぶことが大切です。

保証期間の長さ(例:5年、10年)、保証の対象範囲、アフターフォロー体制について、見積もり段階でしっかり確認しておきましょう。

専門ポータルサイトで実績ある業者を比較・選定するのがおすすめ

インターネットで検索すると数多くの修理業者が出てきますが、一般の方が一つ一つの信頼性を見極めるのは簡単ではありません。そこで活用したいのが、屋根修理や雨漏り修理に特化した専門ポータルサイトです。

「雨漏り修理の達人」では、厳選された優良業者のみを紹介しており、事前相談や相見積もりの手配も簡単です。過去の実績や口コミも見られるため、安心して依頼先を比較・選定できます。
雨漏り修理の達人問い合わせフォームへ

まとめ

屋根の瓦の落下は、決して単なる「見た目の問題」ではありません。落ちた部分から雨水が侵入すれば、屋根下の構造材や断熱材を腐食させ、やがて家全体の耐久性を脅かします。さらに、強風で飛ばされた瓦が近隣の建物や人に被害を与えることもあり、場合によっては重大な賠償トラブルに発展する恐れもあります。

しかし、こうした被害は早めの対応と的確な修理でしっかり防ぐことができます。大切なのは、自己判断で無理をしないこと。屋根は高所作業で危険が伴い、表面だけの修理では根本的な解決にならないことも多いからです。

だからこそ、信頼できる専門業者に相談することが何より重要です。

「雨漏り修理の達人」なら、これまで多くの屋根修理・雨漏り修理を手がけてきた実績ある優良業者を比較・相談できます。初めての方でも安心して相談でき、納得のいく修理プランを提案してもらえるはずです。

住まいの安全を守るための第一歩は、正しい情報を集め、信頼できるパートナーを見つけること。小さな異変を放置せず、まずはお気軽に「雨漏り修理の達人」へ相談してください。あなたの大切な住まいを守るお手伝いを、私たち専門家が全力でサポートします。

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