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雨漏り修理の基礎知識
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京都で多い土葺き瓦屋根 雨漏りの原因と修理方法について

京都の瓦屋根

最近では新築物件での瓦屋根が減少傾向にありますが、2021年のデータでは戸建て住宅全の約50%が瓦屋根といわれていて日本ではまだまだ瓦屋根の建物は多くあります。
特に古い町並みが残る古都 京都では今も瓦屋根の京町家や古民家などまだまだ瓦屋根の建物が多くあり、これらは昔ながらの土葺きという工法で施工されています。ただ、現在では地震に弱いといった理由からこの工法は使われなくなってきました。

とはいえ、過去に大きな地震の少ない地域などでは今でも土葺き屋根の住宅が多く残っています。耐震性の心配もありますが、経年劣化によって雨漏りの被害も考えられます。

今回のコラムでは、京都など古い建物に多く採用されている土葺き瓦屋根の雨漏りの原因とその修理方法についてご紹介します。

そもそも土葺きとは

屋根に瓦を施工する方法は様々ありますが、代表的なものは「土葺き」と「引っ掛け瓦桟葺き」です。
土葺きは「どぶき」「つちぶき」と呼ばれ、野地板の上に下葺き材の杉の皮などの敷きつめ、その上に粘土を乗せて瓦を葺く工法です。
明治から昭和初期にかけて主流でしたが、現在は土葺き工法は新築では使われていません。その理由は、建築基準法の耐震基準を満たしていないからです。また、2022年1月から屋根の固定を義務化され、規定のガイドライン沿って施工を行う必要があります。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001387862.pdf

ちなみに現在は、引っ掛け瓦桟葺き工法が主流です。この工法は、下地に桟木打ち付け、そこに瓦を引っ掛けて釘で固定する工法で、土葺き工法と比較すると重さが半分程度になります。

土葺き瓦屋根から雨漏りする原因
崩れた瓦屋根から雨漏りするイメージ

では、土葺きの瓦屋根から雨漏りする原因をいくつかご紹介します。

瓦のずれ

瓦の下にある土葺きは、長年経つと雨などの影響で湿気を吸収し流出して崩れてきます。その影響で上に乗っている瓦にズレが生じてしまいます。瓦がずれることで隙間ができ、更に雨水が内部に浸水し下葺き材にまで影響し、雨漏りにつながります。

瓦のひび割れ

土葺きの瓦屋根にかぎったことではありませんが、瓦が割れたりひび割れることにより雨漏りを引き起こす可能性があります。もともと瓦自体丈夫で耐久性の強い屋根材ですが、台風や強風の飛来物があたってヒビや割れが起こることも。また、経年劣化により瓦自体に水分を含みやすくなりますので、冬の雪や寒さの影響で瓦が凍ってしまい割れることもあります。
ヒビや割れた部分から、雨水が浸入しそれによって瓦のずれ、下葺き材へ影響し雨漏りを発生させます。

漆喰の劣化

瓦屋根には棟瓦など漆喰で隙間を埋めている箇所があります。漆喰は年月が経つにつれ硬化していき10年を過ぎるころからひび割れてきて、メンテナンスを怠るとボロボロになり崩れてきます。そうなると隙間があいてしまい雨水の侵入を許してしまい、雨漏りが発生してしまう恐れがあります。

下葺き材の劣化

土葺き工法では、瓦の下の土によって雨漏りを防いでくれています。ただ、先ほどもお伝えした通り、土は徐々に雨などの湿気を含み徐々に流れ落ちてしまいます。そうなると中の土が減ってきて雨水を防ぎきれず、その下にある下葺き材にまで影響を及ぼします。
現在の下葺き材は、ルーフィングと呼ばれる防水シートを使用していますが、昔は杉皮が施工されている場合がほとんどなのですが、防水機能がないため雨水がこの部分まで達してしまうと、確実に雨漏りしてしまいます。

土葺き瓦屋根の雨漏り修理方法

瓦屋根修理のイメージ

土葺き屋根から雨漏りが発生した場合の修理方法をご紹介します。

葺き替え

葺き替え工事は、屋根すべて交換する工事です。今ある屋根を一度取り払い、屋根の下地である「防水シート(ルーフィング)」「下地木材(野地板)」を交換・補修した後に、新しく屋根を設置します。もっとも大規模で費用がかかるリフォームですが、下地や防水シートごと交換できますので雨漏り修理には効果的です。
土葺き工法はリスクが多くありますので、これを機に葺き替え時に違う軽量な金属製の屋根材にするといったこともご検討されてもいいかもしれません。

葺き直し

葺き直しは、既存の瓦を取り外したのち、防水シートや下地を交換・補修して元の瓦を敷きなおします。屋根材の撤去が必要ないので、葺き替え工事よりもコストがかかりません。
葺き直し工事の際は、土葺きではなく引っ掛け瓦桟葺き工法で施工と良いかと思います。

漆喰の塗り直し

屋根材が瓦の場合、瓦屋根と棟を固定するため漆喰を使用しています。その漆喰が経年劣化により剥がれてくるので、その場合は漆喰を剥がし新たに塗り替える必要があります
瓦は、ほぼ半永久的に使うことができますが、固定している接着剤の役割のある漆喰は定期的にメンテナンスや補修が必要です。なお、新たに塗りなおさずに古い漆喰の上から塗り重ねてしまうと、むしろ雨漏りの原因になりますので施工の工程を確認しておくことをおすすめします。

土葺き屋根は早めの修理・メンテナンスを

瓦屋根の雨漏り修理イメージ

京都にある京町家や古くからある古民家など古くからある瓦屋根は情緒もあり素敵ですが、土葺き工法のデメリットが潜んでいます。
瓦屋根は高寿命でメンテナンスフリーとも言われていますが、漆喰やや下葺き材が劣化している可能性もありますので、もし今お住まいの家が土葺きの瓦屋根で、しばらくメンテナンスをしていない場合は、雨漏りが発生する前に一度専門の業者に点検を依頼されることをおすすめします。

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