ピッタリの雨漏り修理の達人は見つかりましたか?
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
屋根にも色々な種類がありますが、私たち日本人にとっては茅葺き屋根や日本瓦と呼ばれるものが馴染み深いですよね。
そんな屋根材の中で、比較的新しい屋根材として『コロニアル』があります。
今では日本各地、至るところで見ることができる屋根材です。
ここでは、そんなコロニアル屋根の葺き替え費用について解説していきます。
コロニアル屋根とは、別名「スレート屋根」とも呼ばれる屋根の種類です。
『コロニアル』はクボタ松下電工株式会社の商品名で、いわゆる『カラーベスト』と呼ばれる商品群の中のひとつです。
そのため、コロニアル屋根とスレート屋根、カラーベスト屋根はほぼ同じ屋根を指す言葉と考えてもらって良いでしょう。
コロニアル屋根の構造自体は他の屋根材と同じように、比較的シンプルな構造となっています。
野地板と呼ばれる屋根本体の下地板の上にルーフィング等の防水シートを敷いて、その上からコロニアル屋根材を葺いていく工程となります。
コロニアルは、セメントと繊維質の材料を練り上げた素材を原料として作られている薄い板状の屋根材です。
セメントが主原料となるためコロニアル自体は防水性がなく、表面の塗装によって防水性能を持たせています。
また、他の屋根材に比べて安価でデザインも豊富、かつ施工もしやすいといった優秀な特徴があります。
そして、屋根材自体が比較的軽量なため耐震性が向上し、さらには太陽光発電を取り付けることも可能です。
このように、コロニアル屋根は非常に実用性に富んだ屋根材だと言えます。
非常に優秀な屋根材ですが、コロニアル屋根も消耗品と考えてください。
コロニアルはセメントが主原料となっていますので、衝撃に弱いと同時に経年劣化も無視できません。
屋根材は24時間365日、絶えず直射日光や風雨に晒され、昼夜の寒暖差によっても劣化していきます。
また、防水の役目を果たしている表面塗装も剥げたり傷んだりしてきます。
もちろん、塗装等のメンテナンスで寿命を延ばすことはできますが、耐用年数は約20年位と言われていますので考慮してください。
塗装が剥げてきた、コケや藻が生えてきた、あるいは屋根材の反りなどの変形が見られるようになれば、葺き替え時期が近づいていると考えて良いでしょう。
部分的に破損や劣化が見られる場合は、その箇所だけの交換で済むかもしれません。
ですが、その範囲が拡がってしまうと葺き替え工事が必要となってきます。
そのまま劣化を放置してしまうと下地板、屋根本体まで劣化してしまう恐れがあります。
では、コロニアル屋根への葺き替えはどれくらい費用がかかるものなのでしょうか。
上項で他の屋根材と比較してもコロニアルは安価と紹介しました。
同時にコロニアルは施工性が良いともお伝えしましたが、逆に言えば板金や日本瓦を葺いていくような専門性が必要ではないということです。
そのため、材料費や工費、手間賃については安くて済む場合が多いです。
もちろん工期も短くなるため、その分も工事費用を抑えることができるでしょう。
ただし、他の屋根材を使った工事と比較しても、足場を組んだりする基本的な工事費用は変わりません。
また、葺き替え前のコロニアル自体がアスベストを含んでいる場合には、アスベスト撤去・処分費用が発生するため費用が高くなることがあります。
さらに、古いコロニアルを撤去した後の野地板は傷んでいたり変形したりしている場合が多く、その上から新しいコロニアルを葺くのは好ましくありません。
結果として野地板も張り替えたり増し貼りをするケースもあるので、その場合は費用が高くなってしまいます。
では、コロニアルの葺き替えにどれくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。
各工程ごとの工事単価は以下の表のようになります。
足場設置 | 500~1,000円/㎡ |
養生シート | 200円/㎡ |
既存撤去・処分費用 | 2,000~3,000円/㎡ |
下地板補修・張り替え | 2,000~3,000円/㎡ |
防水層(アスファルトルーフィング等) | 500~1,000円/㎡ |
屋根工事(コロニアル) | 5,000~6,000円 |
軒先・ケラバ処理 | 1,500円/m |
管理費 | 工事金額の5~10% |
例として、屋根面積80㎡で2階建切妻屋根の戸建住宅でコロニアル葺き替え工事を行うといくらになるのか計算してみましょう。
ここでは足場面積は190㎡、工事単価は平均値で計算、コロニアルからコロニアルへの葺き替えを想定しています。
足場・養生シート設置 | 750円/㎡×190㎡=190,000円 |
既存撤去・処分費用 | 2,500円/㎡×80㎡=200,000円 |
下地板補修・張り替え | 2,500円/㎡×80㎡=200,000円 |
防水層(アスファルトルーフィング等) | 750円/㎡×80㎡=60,000円 |
屋根工事(コロニアル) | 5,000円/㎡×80㎡=400,000円 |
その他工事(軒先・ケラバ処理) | 1,500/m×40m=60,000円 |
管理費 | 1,110,000×0.05%=55,500円 |
合計 | 1,165,500円 |
あとはこれに消費税がかかるので、1,165,500円×1.1=1,282,050円となります。
コロニアルからコロニアルへ葺き替え工事は、一般的な戸建住宅でおよそ120万から160万円が工事費用の目安となります。
もちろん屋根の状態によっても変わりますが、やはり他の屋根材に比べれば安価になります。
ちなみに瓦から瓦への葺き替え工事の場合は130万円から200万円が目安になるので、やはりコスト面ではコロニアル屋根は優れていると言えますね。
屋根葺き替え工事の費用相場、メリット・デメリットは下記でも紹介しています。
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