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雨漏り修理の基礎知識
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雨漏りで天井や壁にカビが!放置してはいけない理由や対処方法・修理費用をご紹介

雨漏りのカビ

部屋の天井が多少黒ずんでいたとしても、そこまで広い範囲でなければほったらかしにしていませんか?そうは言ってもそもそも黒ずみの取り方もわからないし、業者に頼むとお金がかかってしまうので、なかなか重い腰が上がらないものです。

しかし、その黒ずみが雨漏りで発生したカビの場合には、そのままに放置すると建物が傷むだけでなく、健康被害の恐れもあるため非常に危険です。

そこで今回は、雨漏りで天井や壁にカビが発生する理由や、発生したカビの対処法やDIYでカビを除去する方法、さらにカビによる健康被害の症状などについて解説していきます。

雨漏りによるカビが発生している場合、内部で雨漏りがすでに進行している可能性もあるため、速やかに修理を検討してください。修理が早ければ早いほど修理費用も抑えることが可能です。雨漏り修理を業者に依頼した場合の気になる費用相場もご紹介します。

天井や壁紙に雨しみやカビが発生する理由

建物内に侵入した雨水は高い場所から低い場所へと順番に流れていきます。雨漏りが起きる場合は屋根や外壁サッシ周りと雨水が入った個所から建物内のあらゆる個所を通って低い所へと集まっていきます。

その結果雨水が溜まったところは常に湿った状態が続きカビを発生させてしまう原因となります。
雨漏りが起った場合、天井や壁紙にシミができ内部からカビが発生し徐々に室内に表れてきます。

やっかいな事に雨漏りのケースによっては表面に現れることなく天井裏などでカビが発生し気づかない事もあるので注意が必要です

雨漏りで発生したカビの対処方法

雨漏りでカビが発生した場合には、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、雨漏りで発生したカビの対処法について解説します。

雨漏りで発生したカビの対処法は、以下の2つです。

・雨漏りを修理する

・カビを除去する

それでは、ひとつずつ解説していきます。

【1】雨漏りを修理する

雨漏りでカビが発生した場合には、カビを除去する前に発生原因である雨漏りを修理しましょう

カビの発生した箇所や居室の間取りなどによって、雨漏りの原因となる箇所は屋根・外壁など多岐に渡るため、自分自身で雨漏りの原因を特定することはまず困難でしょう。

雨漏り原因を特定せず間違った方法で雨漏りを修理してしまうと、かえって雨漏りの被害が広がってしまう恐れがあるため、雨漏りによるカビを見つけたらすぐに専門業者に連絡しましょう。

【2】カビを除去する

雨漏りが止まったのを確認できたら、カビを除去していきます。

カビの発生が部分的な場合には、後述する方法でDIYによるカビの除去ができますが、広範囲にわたってカビが発生している場合には、業者による修理の方が効率的です。

たとえば、居室の天井全体にカビの発生が見られる場合には、カビを除去するよりも天井クロスの張り替えを検討しましょう。

DIYでカビを除去する方法

DIYでカビを除去する方法

部分的にカビが発生している場合には、DIYでカビの除去にチャレンジしてみましょう。

残念ながらDIYでカビを完全に除去することはできませんが、以下のものを使用すれば、カビの殺菌や表面の黒ずみが目立たなくなります。

・漂白剤

・エタノール

・次亜塩素酸ナトリウム

これらを使用することで、見た目だけでなくカビ特有のいやな臭いも軽減できます。

なお、これらでカビを除去する際には、使用上の注意をよく読んで作業するようにしましょう。

雨漏りで発生したカビを放置する4つのリスク

私たちは日々時間に追われているため、室内の天井にカビが発生していることに気づいても、すぐに業者に相談せずに放置してしまいがちです。しかし、雨漏りで発生したカビは、放ったらかしにせず早い段階で業者に相談しましょう。

ここでは、雨漏りで発生したカビを放置するリスクについて解説していきます。雨漏りで発生したカビを放置するリスクは、以下の4つです。

・健康被害

・建物の劣化・腐食

・シロアリ被害

・漏電・感電

ひとつずつくわしく見ていきましょう。

【リスク1】人体への影響

雨漏りで発生したカビを放置した部屋で生活を続けると、建物だけでなく私たちの人体にも影響を及ぼす可能性があります。

カビによる具体的な健康被害については後述しますが、複数の症状が併発する恐れもあるため、雨漏りで発生したカビを放置することは絶対に避けましょう。

【リスク2】建物の劣化・腐食

天井の劣化

雨漏りで発生したカビを放置すると、目に見える部分の被害だけでなく、建物内部にも劣化や腐食が進んでしまいます
たとえば木造住宅の場合には、長期間雨漏りで発生したカビを放置することで、建物内部の構造体が腐食してしまいます。建物の強度が落ちることで建物に傾きが生じたり、最悪の場合建物の修理が不可能になったりする恐れがあります。

天井のカビは、天井の雨漏りシミを拡大させます。天井の材質によっては、湿った状態が続くと天井が落ちてしまう場合もあります。
壁体内のカビは、断熱材を常に湿らせ、正しい位置を保てなくなり、断熱材を落ち込ませます。
また、常に湿った状態であるため、外壁表面にカビや藻が発生してしまうことも考えられます。
たかがカビと見逃さず、早めに修理を検討してください。

【リスク3】シロアリ被害

シロアリの被害

雨漏りで発生したカビを放置することは、シロアリ被害を招くことにもつながります
特に床下のカビは、白蟻被害を発生、拡大させる原因にもなります。

シロアリには、湿気を好むという特徴があります。雨漏りによって建物内部の木部が多くの水分を含むことにより、シロアリが木部を侵食する可能性が高くなってしまいます。

シロアリによる木部の被害は、雨漏りによるそれに比べて進行スピードが早く、普段の生活で被害に気づきにくいため、建物の修理が不可能なほどの被害を受ける可能性も十分に考えられます。

【リスク4】漏電・感電など電気関係の被害

天井裏や壁内のカビの発生は、家電製品の被害や漏電・感電などの電気関係にも被害が及ぶケースがあります。
また、ほこりのある場所での雨漏りは、コンセントなどのほこりに雨水がかかることで電気ショートを起こし、火災の発生の原因になります。

雨漏りの放置は、漏電の発生を招くリスクがあります。漏電の発生により自分や家族が感電する危険性があるのみならず、火災が発生した場合には近隣住民にも被害が及んでしまい、取り返しのつかないことになってしまうことも考えられます。

カビによる健康被害の症状

アレルギー

雨漏りで発生したカビを放置すると、私たちの人体に影響を及ぼす可能性があります。ここでは、カビによる健康被害の症状について解説していきます。

カビによる健康被害の症状は、以下の4つです。

・アレルギー症状

・呼吸器系の疾患

・ストレスによる体調不良

・シックハウス症候群

それでは、順に見ていきましょう。

【1】アレルギー症状

カビには、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。

アレルギー症状の「アレルギー性鼻炎」は、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が発症します。花粉やハウスダストによる発症が有名ですが、これらと同様にカビにより発症する恐れもあります。

【2】呼吸器系の疾患

呼吸器系の疾患も、カビによって引き起こされる症状の一つです。
カビが原因で発症する呼吸器系の疾患として、「気管支肺アスペルギルス症」が挙げられます。「気管支肺アスペルギルス症」は、空気中にあるカビを吸い込むことにより発症します。

免疫力の低下した高齢者などに発症が多く見られており、呼吸不全になると酸素療法も視野に入れる必要があります。

【3】ストレスによる体調不良

カビによるストレスで、継続的な体調不良が生じる可能性もあります。
ストレスの原因として、室内に充満するカビの臭いだけでなく、雨漏りによる建物全体における湿度の上昇や建物内部の劣化・腐食による建物強度の低下が挙げられます。
このようなカビや湿度に対する不快感や、建物強度の低下に対する不安などによって、慢性的なイラつきやダルさ、食欲不振などの症状が身体に現れる場合があります。

【4】シックハウス症候群

住まいの建材や家具などから発症するイメージの強い「シックハウス症候群」ですが、実はカビも発症原因の一つとして挙げられます。
ダニはカビが好物のため、カビを放置するとダニの増殖につながります。実は、カビ同様にダニも「シックハウス症候群」発症における原因の一つであるため、双方に注意が必要であると言えるでしょう。

雨漏りでカビが発生していたら早急な対策を

雨漏りによってカビが発生している場合、元となっている雨漏りを修理するのが先決です。
カビに気が付いた時にはカビがすでに広がっているケースが多く、その場合雨漏りも建物内部で広がっている可能性が高くなるためです。

雨漏りに気付いた時にはすでに進行していることが多い

雨漏りは建物の内部に屋根や壁など様々な箇所から侵入していることを表します。
前述のように、雨漏りによるカビは、内部で水が溜まり湿ったところに発生します。それが徐々に室内へと現れてくるため、建物内部で雨漏りが進行している可能性もあります。
雨漏りに気付いた時にはすでに内部でかなり進行しており、木材が腐食していたというケースも珍しくありません
雨漏りによるカビに気付いた時には早急に修理を検討してください。

雨漏り修理は早ければ早いほど修理費用が抑えられる

雨漏りは放置していても直るものではなく、むしろどんどんと進行してしまいます。
雨漏りに気付いた段階がはやければ早いほど修理の箇所も少なく、その分修理費用も安くなります
しかし長年雨漏りが内部で進行していると、壁の内部や屋根裏、床下などまで広がっていることもあります。
もしもシロアリまで発生しているとシロアリ駆除費用までかかってしまいます。
費用も高額になり、時間もかかるため精神的にも金銭的にも負担が大きくなってしまうのです。

カビ発生時における雨漏り修理費用の目安

カビが発生した際にまずやるべきことはカビの原因となる雨漏りの修理です。
業者に雨漏り修理を依頼した際にどのくらい修理費用がかかるのか、費用の目安を建物の部位別にご紹介していきます。

建物の各部位における雨漏り修理費用の目安は、以下のとおりです。

建物の部位 雨漏り修理の費用
屋根 5万〜300万円
外壁 2万〜100万円
バルコニー 3万〜50万円
5万〜80万円
天井 5万〜50万円

なお、上記価格には高所作業時に必要となる仮設足場の費用、工事諸経費や廃材処理費などは含まれておりません。

さらにここからは、建物の部位別に雨漏りの修理費用をくわしく解説していきます。

屋根

屋根の修理

屋根の雨漏り修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

修理内容 修理費用の目安
雨樋清掃 1万〜5万円
屋根材補修・交換 3万〜10万円
棟板金補修・交換 5万〜50万円
棟瓦補修・漆喰打ち直し 10万〜50万円
屋根カバー工法
(重ね葺き)
70万〜200万円
屋根葺き替え 150万〜300万円

屋根からの雨漏りは、雨漏りの原因や被害の範囲などによって修理の方法や修理にかかる費用が大きく変動します。

たとえば、雨漏り原因が屋根材のひび割れである場合には、コーキング材などでひび割れを補修したり、部分的に屋根材を交換したりするなど、比較的少額で雨漏りを修理できます。

しかし、屋根材のひび割れが原因となり、屋根下地の野地板やルーフィングシート(防水シート)などに劣化や腐食が見られた場合には、これら屋根下地の補修に伴い屋根の葺き替えが必要なため、雨漏り修理にかかる費用も高額になってしまいます。

なお、上記価格には高所作業に必要な仮設足場の費用は含まれていないため、ご注意ください。

外壁

外壁のコーキング補修

外壁の雨漏り修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

修理内容 修理費用の目安
部分補修
(ひび割れ・欠け)
2万〜5万円
コーキング補修 3万〜50万円
部分的な外壁交換 15万〜50万円
外壁の塗装 30万〜100万円

屋根同様に、外壁からの雨漏りも雨漏りの原因や被害の範囲などによって、修理の方法や修理にかかる費用が大きく変動します。

たとえば、雨漏り原因が外壁のひび割れや欠けなどである場合には、コーキング材による補修や、タッチアップ塗装で補修できるため、修理にかかる費用は少額で済みます。

一方で、雨漏りの被害が広範囲にわたる場合などは、部分的な外壁パネルの交換や外壁塗装が必要になり、修理にかかる費用が高額になります。

このような場合には、外壁のメンテナンス時期を考慮して、同時に外壁全体のメンテナンスを視野に入れることでメンテナンスコストの重複を回避できます。

バルコニー

バルコニー防水工事

バルコニーの雨漏り修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

修理内容 修理費用の目安
部分的なコーキング補修 3万〜5万円
防水シートの補修
(シート塗装:含)
10万〜50万円
バルコニー交換 50万〜150万円

バルコニーからの雨漏りでは、雨漏りの原因がある程度限定されます。

雨漏り被害が小規模な場合には、コーキング材による部分的な補修で対応できるため修理にかかる費用は少額で済みます。

しかし、防水シートやバルコニー本体に著しい劣化が見られる場合には、雨漏り再発を予防する目的で、防水シートやバルコニー本体のメンテナンスというようなまとまった費用が必要になります。

居室などにある窓から発生した雨漏り修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

修理内容 修理費用の目安
コーキング補修 5万〜10万円
窓上部にある屋根の雨漏り補修
(テラス・カーポートなど)
5万〜30万円
窓サッシ交換 30万〜50万円
防水シート張り替え
(外壁内部)
30万〜80万円

居室など室内にある窓からの雨漏りでは、窓以外にも雨漏り原因が考えられるため雨漏り原因の特定が困難となり、それに伴い雨漏りの修理方法も多岐にわたります。

屋外の窓まわりから雨水が浸入した場合には、コーキング材による部分的な補修が可能です。

しかし、外壁に雨水が浸入し外壁内部にある防水シートに被害が及んだ場合には、防水シートの張り替えに伴って外壁パネルの脱着も必要になるため、高額な費用がかかる傾向があります。

天井

居室などの天井から発生した雨漏り修理にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

修理内容 修理費用の目安
クロス貼り替え 5万〜30万円
天井下地補修・交換 5万〜50万円

室内の天井から雨漏りが発生した場合には、天井下地の被害状況によって修理にかかる費用が変動します。

天井下地に著しい被害が見られない場合には、修理は天井クロス貼り替えで済むため費用も少額となります。

しかし、断熱材や天井根太などが多くの水分を含んでいる場合には、一度天井を解体し天井下地を入れ替える必要があるため、高額な修理費用がかかる恐れがあります。

雨漏りによるカビの発生事例

ここでは、雨漏り修理業者検索サイト「雨漏り修理の達人」に登録されている雨漏りの専門業者によって修理したカビの発生事例を紹介します。

カビの発生箇所 居室の天井
雨漏り原因 タイル外壁
笠木
バルコニー
修理内容 外壁サイディング材張り替え
笠木板金取り付け
バルコニー防水
天井の内装補修
工事場所 神奈川県横浜市戸塚区

 

居室の天井に雨漏りによるカビが発生していたため、雨漏り原因を探るため部分的に天井を開口して散水テストを実施しました。

散水テストの結果、雨漏りの原因としてタイル外壁・笠木・バルコニーの3つが考えられたため、今後のメンテナンスを考慮した上で各部位に適した修理を施しました。

その後、雨漏りが止まったことを確認し、天井下地の補修及び天井クロスを張り替え、一連の工事が完了です。

この事例の施工実績はこちらをご覧ください。

【まとめ】カビによる雨漏りは放置せず早めの雨漏り修理を

今回は、雨漏りで発生したカビの対処法やDIYでカビを除去する方法、さらにカビによる健康被害の症状などについて解説しました。

部屋の天井などに雨漏りで発生したカビは、そのまま放置すると建物だけでなく私たちに健康被害などのさまざまなリスクを及ぼすため、早急な対処が必要です。

雨漏りで室内の天井や壁にカビが発生した場合には、まずはカビが発生する原因となる雨漏りを止めることに注力しましょう。雨漏りは放置してしまうと内部で進行し、被害が拡大してその分修理費用も高額になってしまいます。

カビに気付いた段階で雨漏り修理を依頼しましょう。雨漏り修理は、高所作業などでDIYでは危険を伴うため、専門業者に依頼するのが安心です。

雨漏り修理の専門業者を検索できる「雨漏り修理の達人」では、雨漏り修理の経験豊富な優良業者を都道府県別で簡単に見つけられます。職人の写真や会社情報も掲載されているので、自分に合った雨漏り修理のプロをじっくり探せます。
部屋の天井にカビを見つけたら、「雨漏り修理の達人」でお近くの雨漏り修理のプロを探してみてください。

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