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雨漏り修理の基礎知識
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ガルバリウムより高性能なSGL(エスジーエル)鋼板とは?

最近では新築の屋根や葺き替えなどのリフォームで軽くて丈夫な金属屋根が採用されることが増えてきました。
金属屋根といえばガルバリウム鋼板が多く用いられていますが、このガルバリウム鋼板をさらに改良したSGL(エスジーエル)鋼板が注目されています。
SGL鋼板はガルバリウム鋼板よりもさらに錆びにくく高い耐久性をもつ屋根材として、各屋根材メーカーから優れた商品が販売され、外壁材にも多く採用されています。
外壁や屋根は家の外側を雨や風から守る大切な場所です。そのため耐久性がとても重要です。
劣化しやすい屋根材は雨漏りもしやすく、メンテナンスも手間がかかります。
今回は耐久性が高く、次世代ガルバリウム鋼板として注目されている新素材・SGL鋼板について特徴やメリットデメリット、代表的な製品などをご紹介いたします。
どんな屋根材がいいかお悩みの方、ぜひ屋根材選びの参考にされてみてください。

次世代ガルバリウム「SGL鋼板」とは?

SGL鋼板は、ガルバリウム鋼板をさらに改良した新素材です。
ガルバリウム鋼板は1972年にアメリカのベスレヘム・スチール社によって開発され、現在では全世界で年間約120万トンの需要がある金属材です。
日本では1982年に大同鋼板(現・日鉄鋼板)が、ベスレヘム・スチール社とオーストラリアのジョンライサート社と技術提携して国内で初めて商用生産されました。
その後さらに改良を重ねて、2010年にはオーストラリアのブルースコープスチール社と次世代型高耐食性鋼板開発のために技術提携を結び、2013年に次世代鋼板「SGL(エスジーエル)」が誕生しました。
ガルバリウム鋼板の略称が「GL」であることを受けて、さらに優れた(Superior・Special・Super)などの意味を込めて頭に「S」を足して「SGL」と命名されています。
参考URL:次世代ガルバリウム鋼板 エスジーエル|塗装鋼板|日鉄鋼板株式会社

ガルバリウム鋼板との違い

ガルバリウム鋼板もSGL鋼板も、薄い鉄の板にめっきを施しためっき鋼板(表面処理鋼板)です。
めっき鋼板は、このめっきによって金属の錆びやすいという弱点をカバーしています。
ガルバリウム鋼板のメッキの組成はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%にたいして、SGLのめっきの組成はアルミニウム55%、亜鉛41.4%、マグネシウム2%、シリコン1.6%であり、SGLはめっきにマグネシウムが添加されていることが大きな特徴です。

SGL鋼板の特徴

SGL鋼板の特徴は研究を重ねた結果、最適なバランスで配合された2%のマグネシウムによってガルバリウム鋼板よりも約3倍の耐食性があります。
ガルバリウム鋼板の登場以前にはトタン(亜鉛めっき鋼板)が金属板の主流でした。
亜鉛には犠牲防食という作業があり、亜鉛の鉄よりもイオン化しやすい性質を活かして、めっきに傷がついた時に亜鉛の方が早く溶け出して傷口を保護することで腐食を防ぐ作用を指します。
しかし亜鉛が溶けきってしまうとすぐに錆びてしまうため、めっきにアルミニウムを加えることで亜鉛が溶けたあとにも鉄を保護する作用を最適のバランスで付加したのがガルバリウム鋼板です。
SGL鋼板はここにさらにマグネシウムを添加することにより、マグネシウムの亜鉛よりもイオン化しやすい性質を活かして犠牲防食作用を向上させ、鉄が露出した箇所に亜鉛がつくる保護被膜の形成を促進させ、さらにこの保護被膜がより緻密になる働きがあります。
この亜鉛とアルミニウムとマグネシウムが作用するようにそれぞれ最適なバランスで配合されたのがSGL鋼板であり、ガルバリウム鋼板よりに錆びにくく、さらに高い耐久性を持っています。

SGL鋼板のメリット

耐食性が高い

SGL鋼鈑の耐食性

画像出典:エスジーエル®日鉄鋼板株式会社

SGL鋼板のメリットは、前述のようにその高い耐食性(錆びにくさ)です。
金属である以上、錆が最大の弱点であり、一度錆が発生するとじわじわと拡大し、やがて穴をあけて雨漏りにまで発展します。
特に錆びやすい切断部分や、傷がついて鉄が露出した部分にもマグネシウムによって強化された犠牲防食作用と、露出した鉄部にたいして亜鉛系保護皮膜の形成が促進されることによって、SGL鋼板はガルバリウム鋼板の約3倍の耐食性を持っています。

塩害にも強い

塩害地域や海沿いの地域ではガルバリウム鋼板も表面に海から運ばれた塩が腐食して錆びやすくなります。
海に近いほど潮風の影響を受けやすく錆びやすくなりますが、SGL鋼板は潮風に対する耐食性を調べる「塩水噴霧試験」でも高い耐食性を実証されています。
ガルバリウム鋼板は海岸から5km以上離れた地域がメーカー保証の対象内ですが、SGL鋼板では500m以上と大幅に距離が縮まりより海に近い地域も保証対象となっています。

軽量・耐熱性・熱反射性

SGL鋼板もガルバリウム鋼板と同じように非常に軽量な屋根材です。
1㎡あたり4・0~5.0kgで、スレートの約1/3、瓦と比べると1/10の重さであり、SGLに葺き替えを行うことで屋根の軽量化がはかれます。
屋根を軽くすることで建物への負荷を減らして、地震の際の揺れを軽減できます。
またSGLのめっきに含まれるアルミニウムによってガルバリウム鋼板と同等の高い耐熱性および熱反射性を持っています。

メーカー保証が長い

SGLはその高い耐久性と耐食性により、ガルバリウム鋼板より長いメーカー保証がついています。
ガルバリウム鋼板の穴あき保証は10年ですが、SGL鋼板は25年と倍以上の長さです。
錆によって穴があくと雨漏りに直結するため長い保証があるのはありがたいですよね。

SGL鋼板のデメリット

費用が少し高い

SGL鋼板の屋根材の価格は優れた機能を持つ分、ガルバリウム鋼板よりもやや高額です。
たとえばニチハの「横暖ルーフ」シリーズには、ガルバリウム鋼板を基材にしたものと、SGLを基材にしたプレミアムシリーズの二つがあります。
ガルバリウム鋼板を用いた「横暖ルーフα S」は約7,700円/㎡で、SGLを用いた「横暖ルーフ プレミアムS」は約9,430円/㎡となっています。
また同じくSGLを使用したアイジー工業の「スーパーガルテクト」は8,190円/㎡なので、ガルバリウム鋼板の屋根材よりは高額の傾向があります。

断熱材一体型でない場合の断熱や遮音に注意

製品によりますが、SGL鋼板の屋根材の中には断熱材と一体になったものとそうでないものがあり、一体型ではないものは断熱性や遮音性に劣ります。
断熱性や遮音性が気になる場合には別途断熱材を施工するなど工夫くが必要となり、その分費用も高額になるため注意してください。

SGL鋼板のメンテナンス方法

錆に強いSGL鋼板ですがメンテナンスフリーではありません。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、機能を活かしてより長持ちさせることができます。
特に海に近い地域では、軒下や庇の下など雨の当たらない箇所などは塩や汚れなど腐食原因となる物質が溜まりやすいため、定期的に水で洗い流すなどメンテナンスを行うことが推奨されています。
また、製品によってはフッ素など機能性の高い塗装が施されていますが、経年劣化によってチョーキングが発生し、さらに劣化して塗装面に膨れなどが現れるようになったら塗り替えを検討してください。

SGLを使用した主な屋根材

次世代素材SGLを採用した優れた屋根材が各メーカーから販売されています。
こちらでは主な商品をご紹介いたします。

アイジー工業 スーパーガルテクト

SGL鋼板(スーパーガルテクト)

金属サイディングのリーディングカンパニーであるアイジー工業が販売しているSGLを使用した屋根材です。
「スーパーガルテクト」は断熱材一体構造のため、断熱性や遮音性にも優れています。断熱材には高機能なポリイソアヌレートフォームを使用し高い断熱性を発揮。また嵌合部にまで断熱材を充填している独自製法によってさらに熱を伝えにくくなっています。断熱材によって遮音性も向上し、金属屋根の欠点のひとつである雨音が響くという点も解消されています。
フッ素塗装を選択すると穴あき25年、赤錆20年、塗膜変退色20年という長期保証がつきます。
スーパーガルテクトとはどんな屋根材?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

ニチハ 横暖ルーフプレミアムシリーズ

横暖ルーフ

ニチハ株式会社は窯業サイディングを主とした内・外装建材の大手メーカーです。
横暖ルーフのプレミアムシリーズである「横暖ルーフプレミアムS」と「横暖ルーフαプレミアムS」はSGL鋼板を基材としています。
横暖ルーフの特徴は、つなぎ目の独自構造により非常に高い防水性をもっていることです。接合部はどうしても雨水が侵入しやすくなりますが特許を取得している4層リブの重ね工法によって雨に侵入を防ぎ、雨漏りしにくい屋根材となっています。
また横暖ルーフも断熱材一体型の屋根材であり、断熱性や遮音性にも優れています。
横暖ルーフとはどんな屋根材?メリットやデメリットを解説

ケイミュー スマートメタル

ケイミューは屋根材・外壁材などの大手メーカーであり日本で広く普及しているスレート屋根材、窯業系サイディングで大きなシェアを誇ります。
そのケイミューが販売する金属屋根がスマートメタルです。
スマートメタルはSGL鋼板を基材としており、スレート屋根材の主要製造会社である特色を活かして、スレートのカバー工法に適した屋根材となっています。
屋根材そのものに断熱材はありませんが、カバー工法を行うことで屋根が二重になり、断熱性の向上が期待できます。
スマートメタルとはどんな屋根材?メリットとデメリットを解説

まとめ

今回はガルバリウム鋼板をさらに改良したSGL鋼板についてご紹介しました。
ガルバリウム鋼板の約3倍以上の耐食性を持ち、塩害にも強いSGL鋼板は高い耐久性があります。
メーカー保証も長くつくため安心して使用できます。
少々価格は高くなりますが断熱材一体型など高機能な屋根材を選ぶことで快適かつ、腐食による雨漏りの心配が少なく安心して暮せます。
しかしメンテナンスフリーではないため定期的な点検やメンテナンスを行うことで、より長持ちして使用可能となります。
耐久性や耐食性、機能面から見てもコストパフォーマンスの良い屋根材です。
SGL鋼板は金属屋根のため、金属屋根の施工に慣れた職人に頼むと安心です。
雨漏り修理の達人には多くのSGL鋼鈑の施工実績をもつ職人が揃っています。

★雨漏り修理の達人によるSGL鋼鈑の主な施工実績は下記をご覧ください。



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