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Tags:防水工事
ベランダやバルコニー、屋上など雨に晒される場所には防水工事という建物を水から守る工事が欠かせません。
防水工事にはいくつか種類がありますが、ベランダなどの防水工事で主流なのがウレタン防水です。
しかし最近では新築のベランダにFRP防水が採用されることも多くなっています。
FRP防水は防水工事として確立してからの歴史はまだ浅いですが、高い防水性が注目されています。
こちらでは、FRP防水の他の防水工事との違いやメリットデメリット、メンテナンスについてご紹介します。
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FRPとは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称です。
軽量ながら強度の低いプラスチックに変形に強いガラス繊維を混ぜることで強度を高めた複合材です。
建材としてバスタブやトイレなど水回りに多く使用されています。
他にも飛行機などにも使用されており、非常に耐久性や耐熱性に優れた素材です。
防水工事に使用されるFRPは、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂で、白くて薄いマットのような見た目をしています。
このガラスマットと、液体状の防水用ポリエステル樹脂を組み合わせて防水層を形成します。
液体状の防水材を塗装することから、ウレタン防水と同じメンブレン(塗膜)防水の一種とされています。
防水材として1973年ごろに開発され、1975年にはじめてFRP防水工法として発表されました。
しかし当初はまだ工法として安定しておらず、1980~1990年代に各メーカーがFRP防水に適した防水用ポリエステル樹脂の開発に取り組み、防水用ガラスマットの改良も重ねられ、2013年に使用建材や施工技術が確立され防水工法として完成されます。
2013年以前のFRP防水は試行錯誤の連続であり、職人の技術も不慣れなこともあって2015年ごろから技術の確立される前のFRP防水で雨漏りするという事例も見られました。
1990年代初めに大手住宅メーカーが主導となって、強靭かつ軽量な防水層、そして硬化が早く施工期間が短縮できるという長所に目を付けて木造住宅のバルコニーの防水工事として浸透していき、今日でもその長所が認められ、ベランダ防水の手法として多く採用されています。
FRPは、浴槽やプール、飛行機など水が漏れてはいけないものにも使用されているほど高い防水性が特徴です。
また硬化すると表面に継ぎ目のないシームレスな防水層を形成し、シート防水のように継ぎ目ができません。
FRP防水は、重さが約4kg/㎡と他の防水層よりも軽量です。
そのため建物に負荷がかからず、築年数の経過したベランダなどにも施工可能です。
FRPのガラスマットを用いているため、FRPの防水層は強度が高く、強靭であり、耐荷重性、耐摩擦性に優れる特性を持っています。
そのためよく人が移動する場所や、物を常においているような場所に向いています。
塗膜防水は、液体状の樹脂に硬化剤を混ぜて硬化させることで防水層を形成しますが、その硬化がFRP防水は早いのが特徴です。
同じ塗膜防水のウレタン防水では全工程でおよそ4~5日ほどかかりますがFRP防水の場合は約1~2日程度と防水工事の中でも最も短い工期で終了します。
FRP防水はその高い水密性や強靭さ、施工期間の短さが魅力ですがその分施工費用が高価なことがデメリットとしてあげられます。
ウレタン防水は1㎡あたり約3,000円~7,000円に対して、FRP防水は約4,000~8,000円が費用相場です。
ポリエステル樹脂が硬化する前に、樹脂に含まれるスチレンという物質が揮発して都市ガスのような臭気が広がることがあります。
FRP防水は強靭な防水層を形成しますが、固い分伸縮性が少なく、下地に追従しにくい防水工事です。
建物は地震や強風により揺れや変形をわずかながら起こします。
FRP防水はこうした変形に強い鉄骨造やコンクリート造の建物に向いていますが、木造で広い面積(10㎡以上)への施工には向いていません。
変形の大きな場所に施工すると、追従できずにひび割れや剥がれを起こしてしまう可能性があります。
木造でも変形の小さなベランダなどの狭いスペースの施工に向いています。
FRP防水にもウレタン防水のように、下地に直接施工する密着工法と、雨漏りを起こしている場合に施工される通気緩衝工法があります。
FRPでは主に密着工法が施工されることが多いため、密着工法の施工手順をご紹介します。
高圧洗浄機によって汚れたカビなどを除去し、ケレン作業によって既存の下地の凹凸をなくして平らにする。防水層の上に重ね塗りする場合は古い防水層を取り除く。割れたり欠けたりしている下地を補修して埋める。
下地にプライマーを塗布する
ポリエステル樹脂を塗布し、ポリエステル樹脂にガラスマットを敷きこんだ後再度ポリエステル樹脂を塗布
ガラスマットの中の気泡を専用工具で取り除く(空気が残ると防水層の膨れや浮きの原因になるため)
二層目も同様にポリエステル樹脂とガラスマットの施工を行う
仕上げ塗料(トップコート)の接着性を高めるために表面を研磨機で研磨する
研磨で発生した粉じんをきれいに除去したあと仕上げ塗料を塗布する
デメリットにもありましたが、FRP防水は木造で広い面積の場所には向いていません。
向いているのはあまり広くないベランダや、コンクリートの屋上、重いものを置く場所、人がよく出入りする場所の施工に向いています。
FRP防水は紫外線に弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。
表面のトップコートの塗り替えは5~6年で行うのが理想です。
またFRP防水そのものの寿命は約10~12年となっています。
下記のような症状が出ている場合には、耐用年数内でもメンテナンスを検討されてください。
初期に現れる劣化症状が表面のトップコートのひび割れです。
この段階ですぐに雨漏りをすることはありませんが、放置するとどんどん広がり中の防水層がむき出しになってしまうため早めにご相談ください。
もしも築10年以下でひび割れが多量に発生するような場合には施工不良が疑われます。
人がよく行き来するような場所では表面が経年によってすり減ってきます。
こちらもすぐに雨漏りを起こすわけではありませんが、放置するとやがて内部の防水層が露出してしまい雨漏りリスクが高くなってしまいます。
早めにトップコートの塗り替えをご検討ください。
表面を保護するトップコートが剥がれてしまっている場合です。
トップコートのみの剥がれやわずかな剥がれはトップコートの塗り替えで対応が可能ですが、内部の防水層まで見えているような場合には、防水層の補修を行ってからトップコートを塗布する補修が必要となります。
広範囲に露出している場合には雨漏りのリスクが高くなるため早めにご相談ください。
防水層が浮いてくるのは下地の密着不足や雨漏りなどによって水分を含んでいる可能性もあります。
雨漏りは内部で発生してなかなか気がつきにくいものです。浮きが発生していたら専門家に調査を依頼しましょう。
浮きを起こしているとそのまま剥がれて防水層がむき出しになる恐れがあります。
FRP防水工事は比較的新しい防水工事です。
登場した当時は材料が確立せず、また職人も不慣れなこともあり雨漏りを起こすこともありました。
現在では方法も確立され安定した防水工事でもあります。
しかし築10年以内でFRP防水が剥がれてしまうなど知識不足による施工不良が起こるケースもあります。
依頼する際には、FRP防水の施工実績がある業者など複数の業者に相見積もりをとるなど信頼できる業者を探して依頼するのが安心です。
FRP防水は防水性が高く、強靭で軽量な防水工事ですが、反面やや高額であり施工する場所も選ぶ工事でもあります。
木造の場合はあまり広くないベランダやコンクリート造の屋上などに向いています。
また短期間で工事を終わらせたいと人にもおすすめの工事です。
家の中でも雨に晒されるベランダやバルコニー、そして屋上は雨漏りの起こりやすい場所でもあります。
そこを守る防水工事はお家を守る工事ともいえます。
一度雨漏りを起こしてしまうと家の内部に大きなダメージを与えて工事の費用も高額になってしまいます。
そうなる前に適切なメンテナンスを行うことが家を守ることにもつながります。
防水工事は技術と経験のある信頼できる業者に依頼しましょう。
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