大阪府泉佐野市にて雨漏りによるスレート屋根葺き替え工事

葺き替え工事　施工前の様子

こちらが施工前の様子です。
スレート屋根が全体に色褪せて劣化が進行しています。

塗膜を失ったスレートはスポンジのように雨水を吸い込んでしまいます。

屋根材は雨から建物を守っていますが、屋根にはわずかな隙間があり、そこからも侵入する恐れがあります。

かといってすぐに雨漏りするわけではなく、実際に雨水を最終的に守っているのは下地に敷かれた防水シート（ルーフィング）です。

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しかし、そんな防水シートも雨水で常に濡れている状態では、劣化を及ぼします。

そうするとルーフィングが破れ雨漏りの原因にもなってしまいます。

葺き替え工事　施工の様子

それでは葺き替え工事の様子を工程ごとにご紹介します。

棟板金・貫板・屋根材撤去

既存の棟板金とスレート屋根を撤去しました。

棟板金を撤去したところです。

スレートを剥がすと防水シートが劣化してところどころ破れていました。

以前、スレートが壊れた部分を差し替え工事をおこなわれたそうですが、その工事の際に、折れてしまったスレートを全部きれいに撤去せず、折れたスレートが残ってしまっていました。
そのため毛細管現象で雨漏りを起こしていたようです。

毛細管現象（毛管現象）とは、管などの細い隙間を液体が上昇または下降する現象です。
本来は液体は上から下へと流れますが、この現象によって重力に逆らって下から上へと移動していきます。
ストローを指すと、ストローの中の水位はグラスの水面よりも高くなりますが、これも毛細管現象です。固体であるストローとの間に働く張力によってストローの中の水が重力に逆らってひっぱられます。
この隙間が細いほど持ち上げられた水の重さは軽くなり、より高い位置まで水は移動していきます。つまり隙間が細ければ細いほど水は内部へと侵入しやすくなります。
屋根は雨から守っていますが、屋根を完全に密封することは不可能です。
そのため適切な隙間をあけて湿気を排出し、水はルーフィングシートの上を流れていくように設計をされています。
しかしスレートを塗装などでこの隙間をふさいでしまうと、より細い隙間ができてしまい、毛細管現象が強く働くことになります。

屋根の毛細管現象とは？スレート屋根の雨漏りは毛細管現象が原因かも

また、今回は屋根と壁の取り合い部分の防水紙ルーフィングも劣化して穴が空いていました。
こうした違う部材同士が接する部分は雨漏りが発生しやすくなります。
こちらも雨漏りの原因の一つと考えられます。
防水テープで補強して、さらにシリコンで隙間を埋めて補強します。

防水シート新設

屋根材と古いルーフィングを撤去した後で、新しい防水シートを隙間なく張り付けます。

今回使用したルーフィングは田島ルーフィングのPカラーEX＋です。
田島はルーフィングの国内最大手メーカーです。PカラーEX＋は改質アスファルトルーフィング（ゴムアスルーフィング）で、通常使われるルーフィングシートを樹脂やゴムを加えて改良し、耐久性・耐水性が向上しています。
通常のアスファルトルーフィングよりも耐用年数も長く、およそ20年前後となっており、屋根材のメンテナンス時期と合わせて交換できます。
安価なルーフィングを使用すると、屋根材の耐用年数よりも前にルーフィングの交換時期がきてしまいます。
ルーフィングは雨漏りから守る最後の砦のため、雨漏りしにくい品質のいいものを使用することをおすすめしています。
貼り合わせた継ぎ目を防水シートで保護し、雨水が入り込まないようしっかりと補強しながら施工していきます。

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屋根材新設

ルーフィングの上から新しいスレート屋根を施工して完成です。

完工

これにて完工です。

綺麗な屋根に生まれ変わりました。

お客様のお声

お客様も5年以上悩まれていた雨漏りが無事に止まったと大変喜ばれました。

担当者からのコメント

スレート屋根は瓦屋根よりも軽く、安価で色やデザインが豊富なところが魅力です。
古くなったスレートを全面改修する場合には、カバー工法と葺き替え工事があります。
カバー工法が多く用いられていますが、理想は葺き替えです。
古い屋根とルーフィングを交換し、下地である野地板の状態も点検できて、必要があれば下地材の補修もおこなえるため、特に雨漏りを起こしているような屋根には点検と補修が行えて屋根が刷新できるためおすすめです。
カバー工法は既存の屋根から新しいルーフィングと新しい屋根材で覆ってカバーするため、既存の屋根材を撤去しない分工事費用や工期が抑えられます。特にアスベストを含むスレート屋根の場合には、アスベストの調査・撤去・廃棄の費用が別途必要となり高額になってしまいます。

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そのためカバー工法を選択されるお客様も多いのが実情です。
しかしカバー工法を一度行うと次は葺き替え工事となり、雨漏りの調査も二重の屋根を調査することとなるため調査のコストが高くなるというデメリットがあります。
また、築30年以上の屋根の場合は屋根自体が劣化していて新しい屋根を支えることができないことが多く、今回のように雨漏りを起こしているような場合にはカバー工法はおすすめできません。
その際には葺き替え工事をおこないます。

カバー工法について詳しくは下記のコラムをご覧ください。

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この度は株式会社エーストラストにご依頼いただき誠にありがとうございました。

今回こちらの工事を行ったのは泉大津市の株式会社エーストラストです！
当社は雨漏り修理・屋根修理の専門店ですので屋根の葺き替え工事やカバー工法といった幅広い施工が可能です！

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