ピッタリの雨漏り修理の達人は見つかりましたか?
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
Tags:屋根
モダンでスタイリッシュな印象の片流れ屋根。片方だけ傾斜があり見た目が個性的でおしゃれな上、屋根の形状がシンプルなので工事が簡単で済むことからとても人気があります。ただ、水をうまく排出できない特徴があるため雨漏りしやすい屋根とも呼ばれています。一見シンプルな構造の建物だけに雨漏りのリスクがあると言われると不思議ですよね。
この記事では、片流れ屋根のメリット・デメリットや雨漏りの対策方法まで解説していきます。
もしご自身の家が片流れ屋根でしたらぜひ参考にしてみてください。
このページのコンテンツ一覧
一般的な住宅に多い4方向に傾斜がある寄棟屋根の場合は、雨水が分散して外壁に当たりにくい構造になっていて雨漏りのリスクが低いと言えます。では、片流れ屋根はどのような特徴があるのでしょうか。メリットとデメリットにわけてご紹介します。
他の屋根の形状と比べて屋根の面積が大きく、太陽光をたっぷりと取り入れやすいので太陽光パネルの設置ができ、家で発電した電気を有効活用することができます。南向きの場合は日照時間も長くなりますし非常に向いていると言えます。
片流れ屋根は、屋根に接合している面がなく屋根板金を設置する必要がありません。加えて、雨樋も一方向の設置のみで済みます。当たり前のことですが、屋根の構造が複雑になればなるほどコストはかかってきます。片流れ屋根はシンプルな構造をしていることから新築時はもちろん、リフォーム時の工事費用も抑えることができます。
片流れ屋根は傾斜がついていますので、屋根と天井の間に空間ができます。これを利用して、屋根裏の収納部屋や居住空間を作ることができスペースを有効活用することが可能です。もしくは、屋根面に天井を合わせることによって、天井が高く開放的な空間にもすることができます。ただし、屋根裏部屋は、高さ140m未満、面積が階下の1/2までの広さなどといった条件がありますので、注意が必要です。
片流れ屋根は一方向に屋根があるだけで、軒がなければ雨や紫外線がもろに壁に当たります。更に、雨水が分散して排出することができずに、同じ方向ばかり負担がかかりますので屋根や壁が劣化しやすくなります。サイディングボードの亀裂やコーキングのひび割れなど劣化が起こると、そこから建物内部に雨水が浸入する可能性もあります。
また、屋根の破風板や野地板の境目から雨水がつたって流れ落ち、雨漏りの原因にもなります。
軒が短い家の特徴については以下の記事もあわせてご覧ください。
軒が短い家は雨漏りしやすい?その理由を解説
一般的な住宅の屋根と比較すると、台風などの強い風の影響を受けやすいのもデメリットの一つです。傾斜面が1面だけの片流れ屋根の場合は、風を受ける面が一つしかないので、強風のダメージで屋根材が滑落するなど影響が大きくなります。なお、方形屋根や寄棟屋根などの屋根の場合は、面数が多い分分散されるため風の影響は受けにくくなります。
片流れ屋根は、屋根裏の換気がしにくいことから湿気が停滞しやすいのが特徴です。
湿気がたまると結露が発生し、ゆくゆくは建物自体の劣化が進み雨漏りの原因になることもあります。それを防ぐためには、屋根裏にファンを取り付けるなどして換気ができるような環境に改善することが大切です。
雨漏りが発生した新築住宅のほとんどが、片流れ屋根といわれるくらい多くの事例があります。
では、そもそもなぜ片流れ屋根だと雨漏りが多いのでしょうか。先ほどは簡単にお伝えしましたが、詳しく解説します。
片流れ屋根の構造上、雨が建物内に流れ込む可能性が多くあります。
例えば、野地板と屋根と外壁の間の側面に取り付けられている破風板の隙間から、または雨が屋根を伝って軒天と外壁の取り合い部分から、傾斜を伝って建物内に流れこんでしまうことがあります。
片流れ屋根の特徴としては軒が短いため、壁などを経由して雨水が入りやすくなっています。
片流れ屋根は一面しかなく軒が出てない部分は壁面になります。
軒は、太陽の刺激や雨水が直接壁にかからないようにする役割がありますので、それがないと直接外壁を刺激して劣化を進めることになります。外壁のサイディングボードの亀裂、隙間や目地に施されたコーキングのひび割れ、色褪せといった症状がでてきたら劣化している状態です。雨漏りは屋根以外にも外壁からが発生することもあります。
片流れ屋根には雨樋は1方向にしかありません。もし大雨が降ったときはすべての雨水を一箇所で受け止め排出しなければならず負担がかかります。そうすると、劣化も進み雨樋が正常に機能しきれず、壊れてしまうことも。最悪の場合、正常に排出できない雨水は建物内に侵入し雨漏りを引き起こします。更に軒が短いので雨樋がない屋根の側面にあるケラバ部分が劣化し、同じく雨漏りをしてしまうこともあります。
お伝えした通り、片流れ屋根の構造上雨漏りしやすいのは事実です。
かといって仕方ないと諦めるしかないのでしょうか?
あくまで一例ですが以下の対策をすることで、雨漏りから家を守ることができます。
透湿ルーフィングとは、防水性や透湿性、耐久性に優れた不織布状のシートです。
これを外壁や屋根の軒天の取り合いや、下葺き材の上に施工するだけで雨漏りを改善することができます。また、取り合い部分にはシーリングをしっかりと施し定期的なメンテナンスをすることも大切です。
屋根に降った際に、板金やのし瓦、南蛮漆喰、モルタルなどを用いて水切り板金を設置することで、屋根と外壁の取り合い部分からの雨水が建物内に浸入するのを防ぎます。脆弱な部分を水切り板金が保護してくれますので、雨漏り対策を強化することが可能です。
屋根裏の喚起が不十分だと結露してしまい雨漏りが発生しますので、喚起をよくするために送風ファンを取り付けるのも効果的です。自然換気を十分に行うことができない片流れ屋根でも、強制的に風を送って換気を行うことにより湿気による劣化を防止することができます。また、雨漏り以外にも、湿気によりシロアリやカビなどのリスクも高くなりますので、結露しないよう工夫が必要です。
おしゃれでスマートな片流れ屋根の住宅。太陽光パネルを設置することができるなど、メリットもたくさんありますが、一方でデメリットも多いのが実情です。特に雨漏りは生活に支障をきたす場合もありますし、家の寿命に悪影響を及ぼします。片流れ屋根は雨漏りしやすいからあきらめずに、定期的なメンテナンスと対策を心がけて、安全・快適に長く住み続けられるよう対策を行いましょう。
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
※営業電話は一切いたしませんのでご安心ください。
LINEでかんたん
問い合わせ&職人案内