ピッタリの雨漏り修理の達人は見つかりましたか?
「どの雨漏り修理職人を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や雨漏りの症状などからピッタリの職人をご案内します。
Tags:京都
京都には歴史的な建造物や趣のある古い京町家など、風情がある街並みが残っています。京都府の景観条例によってそれらが保存・維持されているのですが、古い建物ゆえに改修工事や定期的なメンテナンスが必要になります。
また、京都の街は建物同士が密接している狭小住宅が多いのが特徴です。玄関の間口部分が狭く奥行きが縦長で深い、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれるような細長いつくりをしています。
狭小住宅とは?|不動産用語集
そういった場合、隣同士の建物と建物の間にはほとんどスペースがなく、もし雨漏り修理や屋根修理などの工事が必要な場合、足場が組めるのか、工事ができるのかと疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
今回のコラムでは、京都によくあるうなぎの寝床のような狭小住宅で雨漏り修理などの工事を行うことができるのか、そして工事の際気を付けたいポイントなどご紹介したいと思います。
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京都の町家に狭小住宅が多い理由は、江戸時代にさかのぼります。その時代には、家の間口3間(約5.4m)ごとに税金がかかる「間口税」があり、できるだけ税金がかからないよう間口3間(約4~5m)、奥行き11間(約20m)の建物が増えました。また、土地も限られていることから隣同士隣接した細長い建物が増えた、というわけです。
間口税-税金の昔話4-
なお現在に至っては、住宅ローンの審査規定が緩和されたことが理由の一つといえます。
その前は、住宅ローンの融資条件として敷地面積が100㎡以上と定められていましたが、大手メガバンクは敷地面積40㎡以上に定めるなど、敷地要件を緩和したことから狭い土地でも住宅ローンを利用して狭小住宅が立てやすくなった、という背景があります。
京都の町家など、古い日本家屋の場合長年住み続けているわけですから、当然あらゆるところが劣化している状態ですので雨漏りなどのトラブルも多くあります。
また、古い建物ばかりではなく家によっては雨漏りを引き起こしやすい構造になっている場合があります。
京都の町家や昔ながらの日本家屋は木造の場合が多いです。築年数が古ければ、劣化も進行していますので、もし雨漏りが発生している場合は以下の原因が考えられます。
屋根材は様々ありますが、耐用年数や劣化の症状は種類によって異なります。古い建物の場合、瓦屋根が採用されていますが、いくら丈夫な瓦でもメンテナンスや修理が必要です。
瓦自体は非常に耐久性が高いと思われていますが、飛来物などによって損傷することもありますし、時間が経つにつれ瓦がズレてくることもあります。
また、瓦自体に問題がなくても屋根材の下に施工されている防水シートや野地板、漆喰などにも耐用年数があり徐々に劣化や不具合が発生します。そういった状況で放っておくと雨漏りを引き起こしてしまいますので、注意が必要です。
雨漏りは屋根から起こるイメージが強いですが、実はそれ以外にも原因があります。その一つが、窓枠やサッシの不具合による雨漏りです。
外壁と窓枠やサッシのつなぎ目には、ゴム状のシーリングが施工されていて防水されていますが、シーリングは紫外線や熱などの外部からの刺激で5~10年ほどで亀裂が入ったり剥離を起こします。また、サッシの金具部分に水が付着して錆びて隙間ができてしまいます。
サッシやコーキングの劣化により隙間ができてしまうと、建物内部に雨水が浸入する可能性があり雨漏りの原因につながります。
もし雨漏りしている箇所がベランダに近い場合は、ベランダの防水機能がなくなっている可能性があります。
例えば、排水溝にゴミが溜まっていて水がうまく排出できなくなっている、床面の防水塗装が切れているといった場合は、水が建物内部に入り込み雨漏りの原因となります。また、ベランダの外に突き出している壁の上部である笠木が劣化し隙間があると雨水が外壁内部に侵入してしまいますので、そういったことが原因になることもあります。
古い木造住宅の場合、外壁はモルタルを使用していることが多く、経年劣化によりひび割れが起こりやすくなります。
また、タイルの外壁の場合でも、時間が経つにつれ劣化しつなぎ目に隙間ができそこから雨水が外壁内部に入り込んでゆくゆくは雨漏りが起こりますので、隙間を作らないようシーリングなどで補修が必要です。
下記の記事で木造住宅やモルタル外壁の雨漏りについて詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
京都などにある昔ながらの日本家屋や町家など、日本瓦の屋根は切妻屋根という形状をしていることが多いです。
切妻屋根は三角形の形をしていて比較的雨漏りしにくい屋根の形と構造になっています。
切妻屋根以外にも屋根の形は家によって様々で、屋根の形や構造によっては雨漏りのリスクが高まる場合があります。その特徴についてご紹介します。
屋根の傾斜の角度が低い勾配が緩やかな屋根は、雨が降ったときに水はけが悪くなり雨水が滞りやすくなることから、雨漏り発生のリスクが高くなります。ただし、急勾配だからよいというわけではなく、屋根材によって適切な勾配が決まっています。
最近の狭小住宅で多いのが軒の短い片流れ屋根や、軒がない陸屋根などが多く採用されています。
モダンでスタイリッシュな見た目になることからデザイン的な面で人気がありますが、狭小住宅の場合室内をできるだけ広くしたいという目的から、軒の短い、または軒がない屋根が選ばれています。ただ、>軒がない・短い屋根は雨漏りしやすいといったデメリットがあります。
そもそも軒は、雨水の吹き込みと外壁を守る役割をしています。軒がないことで、雨風や紫外線など外部からの刺激を直にうけますので、外壁が劣化しやすくそれによって雨漏りを引き起こしてしまいます。
こちらの記事で、片流れ屋根が雨漏りしやすい原因について紹介しています。あわせてご覧ください。
屋根と屋根の結合部分が多い構造の場合、隙間ができやすく、また谷の形状になる箇所がありますので雨水の排出がうまく機能しない場合があります。
寄棟や方形(ほうぎょう)、入母屋屋根などといった屋根の形状があります。ですので、雨漏りしにくい屋根にしたければ、できるだけシンプルな形のほうがよいでしょう。
屋根に太陽光パネルを設置している場合、雨漏りのリスクが高まると言われています。必ずしもそうなるとはいえませんが、パネルを設置する際の留め具が屋根に刺さっていることから、その部分に隙間ができ、雨水が浸入することもあります。施工ミスや手抜き工事が原因となることがほとんどですので、実績や経験があり信頼できる業者を選ぶことが大切です。
以下の記事でも、太陽光パネルの設置で雨漏りしやすくなる理由を解説していますので、参考にしてみてください。
京都の町家などの狭小住宅では、建物と建物の隣同士が密接している場合が多く、もし雨漏り修理や屋根修理など工事を行うことになった場合、足場を設置してご近所に迷惑がかかるのでは、とった不安があると思いますので、工事を行う際に気を付けたいポイントや注意点をご紹介します。
工事中は少なからずご近所の方々に様々な影響が発生します。後々クレームやトラブルにならないためにも、いつからいつまでどのような内容で工事を行うのか、丁寧に説明することが大切です。工事後も良好な関係を築くためにも、工事前には挨拶をしっかりと行ってください。
雨漏り修理や屋根修理、外壁塗装の場合、高圧洗浄による水の飛び散りや塗料の飛散、解体によるホコリやゴミが舞います。
隣同士の距離が近い狭小住宅の場合は、隣接する建物を汚す可能性が高くなります。汚水や塗料の飛散やホコリで迷惑が掛からないよう、足場に飛散防止用のメッシュシートをかける対策が必要です。なお、メッシュシートは業者によって足場費用に含まれる場合と含まれていない場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。
屋根や外壁の塗料には、臭いがきついものがあります。最近では、油性(溶剤)のシンナー臭がする塗料ではなく、水で希釈する水性塗料もありますので、もし臭いが心配なら水性塗料を選ぶとよいでしょう。
もし雨漏り修理の際、足場を設置するのであれば他の工事を同時に行うことをお勧めします。
というのも、ただでさえ狭いスペースに費用をかけて足場を設置するわけですから、一度に済ませたほうがお得です。また、ご近所にもご迷惑をかける頻度も少なくなります。工事費用は総額で高くなるかもしれませんが、長い目で見たときのトータルコストとご近所の関係性を重視するといった面で、必要なメンテナンスはまとめて行ったほうが良いと言えるでしょう。
狭小住宅が多い京都や都心にお住まいの皆様にとって、雨漏り修理などの工事は不安や疑問を頂かれることが多いかと思います。近隣にも迷惑がかかるし費用も高いからといって、雨漏りの放置は危険です。家の寿命にもかかわる大きなダメージにもなりかねませんので、もし雨漏りを発見したら早めの対策を行いましょう。
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